株式会社クラレ グループ元従業員による情報の不正な持ち出し

株式会社クラレは3/25、「当社グループ元従業員による情報の不正な持ち出しに関するお知らせ」を同社ホームページの「お知らせ」として公表しました。よくあるパターンですが、適時開示は行われていません。

株式会社クラレ

クラレは、合成繊維大手の一角で、現在は非繊維製品を収益の柱とする企業です。主力の光学用ポバールフィルムは、液晶ディスプレイ用偏光板の原料として用いられ、世界シェア8割を握っています。元々は倉敷レイヨンという社名で現在はクラレ。東証プライム上場企業です。

不正の概要

欧州グループ会社の元従業員が退職直前に、同社が保有する情報(個人情報を含む)を不正に持ち出したことを確認したといいます。しかし、持ち出されたデータは、すでに同社に返却され、さらなる外部流出はないことも確認しているんだそう。

お知らせでは、「当社は機密情報を保護するため、法的措置を含むあらゆる必要な措置を講じており、引続き調査と対策を実施してまいります。」と機密情報に対する同社の姿勢を強調しているんですが、では、なぜ、HP上のお知らせだけで済ませてしまうのか。こうした対応は良く見る光景なんですが、どうも納得いかないのですよ。

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