グループで不正が相次いだ挙句に、大量生産に必要な「型式指定」の認証不正が自社でも出てきたトヨタ自動車。6/18に定時株主総会を開催され、不正公表後、初めて公の場で社長が謝罪しました。豊田章男会長ら10人の取締役選任案は可決されていますが・・・。
会長の再任
豊田氏については、グループで不正が続いた責任があるとして、米議決権行使助言会社2社(インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)とグラスルイス)が取締役選任議案に反対を推奨していました。
まぁ、正直なところ今回の総会で再任されない事態はないだろうなと思っていましたが、豊田氏の取締役選任に関する賛成率は昨年の株主総会で84.57%と前年に比べて10%低下しており、今回の賛成率がどれほどだったのかが注目されていました。そして昨日、71.93%に低下(約13ポイント減少)、と公表されました。
メガバンクの動きも
三菱UFJフィナンシャル・グループと 三井住友フィナンシャルグループでは、トヨタ株を段階的に売却していくと言われています。損害保険会社4社も同様の動きがあります。こうした持ち合い解消の動きも、株主総会での安定票の減少につながりますし、来年以降の総会では波乱があるかもしれません。