最近テレビのCMよく見るようになりましたね、TOYOTAのKINTO。佐藤浩市と松田翔太が出てるやつです。相当CMにはお金かけてるみたいですが、KINTOのサービスそのものについてはあまりいい話を聞きません。先行した都内での契約もサッパリだとか。にもかかわらず、この7月から全国展開とCM攻勢です。
トヨタ「販売店網」崩壊の始まり
「選択」8月号ではこのようなタイトルの記事が掲載されています。KINTOをはじめとするトヨタの事業戦略について、販売店=ディーラーの目線で取材・分析した記事になっています。4系列ある販売店の統合や、販売店での他商品販売等の多角化、そして販売店にとって全く魅力のないKINTO、カーシェアリング事業などについて触れています。
で、どれもこれも販売店にとっては魅力がなく、大コケまたは大コケしそうなものばかり。販売店は生き残りをかけた改革を迫られている中で、トヨタ側から儲かりもしない新サービスを押し付けられている構図というわけです。そして最も問題なのは、販売店には「トヨタが都合よく店舗の再編を進めようとしている」というふうにしか映っていないところでしょう。
押しも押されぬ業界トップが
我が国の各業界の雄がおかしなことになってきています。野村證券、セブン&アイにトヨタ。特にセブンとトヨタは販売形態が似ていて、同じようなこと(本体への不信感が募り、そうした情報がかなり外部へ伝わってしまっている)が起きている感じです。野村の場合は支店の販売部隊まですべて正社員ですが、やはりここにも本社に対する不信感は相応にありそうです。
業界トップであるがゆえに、いち早く構造改革や事業モデルの転換にチャレンジしている。だからこそ、最初に不協和音が聞こえてくるのかもしれません。日立製作所あたりは上手くやってるんでしょうかね。かなり変わってきているようです。そして最も成功したと言われているのがソニーですか。両社においても構造改革の過程ではいろいろあったんでしょうけどね。
トヨタが提案する新しいクルマとの関係、愛車サブスクリプションサービスKINTO。kuniは相変わらずその魅力が理解できないでいるんですが、、、さてさて、全国展開の結果はいかに。。。