スリー・ディー・マトリックスは1/25、「送金詐欺による資金流出被害のお知らせ」を公表しました。昨年12 月下旬から今年1月上旬にかけて、取引先を装った複数のメールによる虚偽の支払い指示に応じ、当該取引先の真実の銀行口座と異なる銀行口座に対して誤って代金を支払ってしまったとのこと。
スリー・ディー・マトリックス
スリー・ディー・マトリックスは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)からライセンスを受けている自己組織化(ゲル化)ペプチド技術を核として、外科、再生医療、ドラック・デリバリー・システム(DDS)領域の医療製品を開発・販売するバイオベンチャーだそう(理解できません)。
被害の状況
昨年末に原料代金約86万US ドル、1月には別の代金支払として50万US ドルを、取引先の本来の銀行口座とは別の虚偽の銀行口座に送金してしまったとのこと。この手の詐欺に特有の巧妙な手口で虚偽口座への送金を誘導されてるんですが、なんかいろいろと言い訳してますね。
言い訳を読むと、決して担当者一人の判断で行ったものではなく、ある程度の上席者も巻き込んでの行動のようにも見えます。銀行口座が変更になったことを取引先に直接電話確認さえすれば巻き込まれずに済んだのにね。約2億円の特別損失発生です。
同社株価は130円台、業績は確認できる範囲でも5期連続赤字という会社。超専門性がウリの会社だけに、こういう当たり前のことができないのか。