スノーピーク MBO発表 1株1250円でTOB

スノーピークは2/20、「MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ」を公表しました。いわゆるマネジメント・バイアウト(MBO)。米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施します。買い付け価格は1株1250円だそう。

スノーピーク

スノーピークは新潟県燕三条発のアウトドアブランド。燕三条が誇る金属加工技術を背景に野外における衣食住の製品を幅広く展開しています。製品を全国の直営店舗、スポーツ量販店、インターネットのECサイトなどを通じ販売する東証プライム上場企業です。

MBO

MBOによって株式を非公開化する方針を固めたことがわかったと報じられ、正式な開示の前日から株価はストップ高していました。前日に情報が洩れていることも気に入りませんが、このタイミングで、こういう形でのMBOによる上場廃止というのはいかがなものかと。

同社は新型コロナウイルス禍でキャンプがブームとなり、卸売りや直販店を拡充して初心者層を取り込み急成長しました。昨年辺りからブームが沈静化し、業績は急速に悪化。株価も同様に、2021年の11月には4,000円台を付け、昨年の5月に2,000円割れ。足元では1000円を割れていました。

つまり、最近同社の株主になった人の多くが2,000円以上で買い付けているわけです。外資と組んで仕切り直し、経営を立て直すといえば綺麗ですが、実態は経営に対してうるさく言ってくる株主をすべて切り捨て、上場廃止するということ。投資は自己責任といえばそれまでですが、株主に対する向き合い方ってこれで良いんだろうか。