コンコルディア・フィナンシャルグループは1/26、「本日の一部報道について」を公表しました。「本日、一部報道機関において、当社の子会社である株式会社横浜銀行が株式公開買付けを通して株式会社神奈川銀行を完全子会社化すると報道されましたが、これは当社の発表に基づくものではありません。」という内容です。
メディアが勝手に?
一部の報道機関で〇〇と報道されましたが、これは当社の発表に基づくものではありません。〇〇を検討していることは事実ですが、当社として現時点で決定した事実はありません。今後開示すべき事実が生じた場合には速やかに公表いたします。最近こういうの多いですよね。
「今後開示すべき事実が生じた場合」というのは、正式に自社の取締役会で決議した場合を指しているんですが、なぜ故取締役会決議事項を事前にメディアが報じることができるのか。って、不思議に思ったことありませんか。
なんとこれ、〇〇という情報が取締役や経営幹部等からメディアに洩れてることがほとんどなんですよね(もちろんスッパ抜きってのもあるけど)。経営陣が意識してメディアに漏らしているケースもあれば、会社の意に反して、取締役の一人がコッソリ伝えているなんてケースもあります。
kuniは以前、どうも決議事項がメディアに洩れてしまっているという状況が続く企業で、「いったい誰が洩らしてるんだ」って感じで魔女狩りが行われていたのを経験したことがあります。無事に見つかって、当該取締役は「一身上の都合」ということで退任されましたけどね。
投資家目線で
こんなふうに会社の事情が事前に洩れてしまう傾向のある企業は、投資家目線では気を付けておく必要があります。インサイダーとか、その気になればやり放題ですからね。要するに経営陣のガバナンスに対する感覚が緩い、鈍いということです。何が起きるか分かりませんよ。