「本日の一部報道について」  という不思議な開示

コンコルディア・フィナンシャルグループは1/26、「本日の一部報道について」を公表しました。「本日、一部報道機関において、当社の子会社である株式会社横浜銀行が株式公開買付けを通して株式会社神奈川銀行を完全子会社化すると報道されましたが、これは当社の発表に基づくものではありません。」という内容です。

メディアが勝手に?

一部の報道機関で〇〇と報道されましたが、これは当社の発表に基づくものではありません。〇〇を検討していることは事実ですが、当社として現時点で決定した事実はありません。今後開示すべき事実が生じた場合には速やかに公表いたします。最近こういうの多いですよね。

「今後開示すべき事実が生じた場合」というのは、正式に自社の取締役会で決議した場合を指しているんですが、なぜ故取締役会決議事項を事前にメディアが報じることができるのか。って、不思議に思ったことありませんか。

なんとこれ、〇〇という情報が取締役や経営幹部等からメディアに洩れてることがほとんどなんですよね(もちろんスッパ抜きってのもあるけど)。経営陣が意識してメディアに漏らしているケースもあれば、会社の意に反して、取締役の一人がコッソリ伝えているなんてケースもあります。

kuniは以前、どうも決議事項がメディアに洩れてしまっているという状況が続く企業で、「いったい誰が洩らしてるんだ」って感じで魔女狩りが行われていたのを経験したことがあります。無事に見つかって、当該取締役は「一身上の都合」ということで退任されましたけどね。

投資家目線で

こんなふうに会社の事情が事前に洩れてしまう傾向のある企業は、投資家目線では気を付けておく必要があります。インサイダーとか、その気になればやり放題ですからね。要するに経営陣のガバナンスに対する感覚が緩い、鈍いということです。何が起きるか分かりませんよ。

深夜の開示情報 トラスト、キーホルダー、ハイアス・アンド・カンパニー、プラコー

7/28付の適時開示情報、18時過ぎ辺りからなんともにぎやかになりました。トラスト、キーホルダー、ハイアス・アンド・カンパニー、プラコー、、、と訳あり開示。このうちトラストとキーホルダーは同じ事件に関する同様の開示ではありますが、夏枯れ相場とは対照的な賑わいです。

トラスト・キーホルダー

両社は親子関係で、その関連会社の役員が逮捕されたことに関する開示です。車内で少女2人に現金を渡しわいせつな行為をしたとして、神奈川県警が児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで逮捕したとのこと。「SKE48」の運営会社ゼストの取締役だそうです。

ハイアス・アンド・カンパニー

外部からの情報提供に基づき調査を行ったところ、過去の費用計上に関して不適切な会計処理が行われていた可能性があることが判明したという開示です。また、この件を調査するために、特別調査委員会を設置することも併せて公表しています。

2016年4月期に費用として計上すべきであった上場支援に係るコンサルタント報酬約
880万円について、当該期に費用計上せず、2017年4月期にシステム開発の委託先を経由して支払うことで、当該期にソフトウェア資産として計上していたというもの。厄介なことに、複数の取締役及び執行役員らが関与していた疑いがあるようです。

プラコー

こちらは「株主による臨時株主総会の招集請求に関するお知らせ」です。プラコーの件だけは上記のような犯罪や不正とは縁のなさそうな開示ですね。しかしながら請求された臨時株主総会の議題が少々問題で、、、。

議題は全部で7個。うち議題2から5までは、現取締役4名の解任という株主提案です。現取締役が自らの支配権の維持を図り、閉鎖的な経営を選好していると批判し、また、高額の役員報酬についても指摘しています。会社側の意見を見て、続報を書きますかね。