マルサンアイ 毎日おいしい無調整豆乳の一部にて自主回収実施

マルサンアイ株式会社は8/21、「商品回収に関するお詫びとお知らせ」を公表しました。同社商品「毎日おいしい無調整豆乳 1000ml」の一部にて、凝固や分離、酸味といった内容液の変質が確認されたということです。現時点で健康被害は確認されていないとのこと。

マルサンアイ

マルサンアイは豆乳飲料を主力に、みそ、飲料類などを手掛ける企業。こだわりを持った商品開発で豆乳、みそで大手の一角へと成長。中国、タイにも進出している名古屋証券取引所メイン市場上場企業です。

自主回収

「凝固や分離、酸味といった内容液の変質」というのがよくわかりませんが、発生原因は殺菌工程以降のラインで漏れがあり、外気を吸引したことにより無菌性が崩れたものと判断しているとのこと。回収対象数は合計 約10万個(約17,000ケース)だそうです。

この製品は自社工場ではなく、熊本県果実農業協同組合連合会熊本工場ってところで製造されているんですね。全国に工場を持っているわけではないので製造を委託しているってことでしょうか。これって本当のところ、責任はどちらにあるんでしょう。公表資料では製造者の責任には一切触れていません。

ちなみに、調べていたら同社では、昨年2月、10月にも品質問題による商品回収が発生しています。発生原因はほぼ一緒で、うち1件の製造者は熊本県果実農業協同組合連合会白州工場(山梨県)となっていました。マルサンアイの委託先管理は問題ですが、この熊本県果実農業協同組合連合会ってどうなんでしょう。

宝ホールディングス 缶チューハイなど自主回収

宝ホールディングスは5/20、「製品の自主回収等に関するお知らせ」を公表しました。子会社である宝酒造が製造販売する缶チューハイの一部において、アルミ缶上部の外周部分からアルミがはみ出す事例が2件発生しているそうです。

自主回収の対象

そのはみ出したアルミ部分で、顧客が指を怪我した事例が1件含まれているそう。回収の対象は、三重県四日市市の楠工場で製造されたものです。2020年6月から2021年5月までの間に製造された商品。缶底の製造記号の末尾が「E」となっている商品だそうです。

箱買いした顧客は箱の製造記号で判別できますが、バラで買い求めた人は缶底を確認するために缶を手に取った時点で怪我しちゃいそうですよね。もしお手元に該当する商品があったら気を付けてください。出荷地域は日本全国だそうです。開示文の最後に対象商品が並べてあるんですが、その数なんと117種類です。

原因

最初に開示文を読んだとき、宝酒造の責任なのか製缶会社の責任なのか、と考えましたがやはり宝酒造の責任みたいです。製缶会社は蓋と胴の2つのパーツを出荷するようで、この胴の部分にビールやチューハイを入れ、最後に蓋をするのが宝酒造の業務ということらしいです。

楠工場の製造装置に不具合(部品のゆるみ)があり、製造工程で蓋が変形し、胴の上部に固定する(巻締めというらしいです)際に、缶の胴の一部が突起状にはみ出したんだとか。読んでいて、いかにも痛そうな感じです。

回収方法

同社のホームページを訪れ、登録フォームから申し込むと、同社指定の宅配業者が商品の回収に来てくれるそうです。後日製品代金相当のクオカードを送ってくれると。コロナ下でお酒のストックも多めですよね。ご自宅にチューハイがある方はすぐにチェック。くれぐれも手や口を怪我されませんように。