9/24に日本を襲った台風15号。直前に上陸した14号と違って、規模は小さく風も大したことなかったんですが、降雨量はかなり多かったようで、静岡県浜松市天竜区では土砂崩れが24日未明に発生し、住宅3棟が倒壊するなどして3人が負傷するという事故が起きました。
熱海でも
2021年7月に静岡県熱海市で大雨の影響による盛り土の崩落が発生し、死者・行方不明者28人、住宅被害98棟という大規模な土石流事故が起きました。防犯カメラの映像でしょうかね、実際の土石流映像はかなり衝撃的なものでした。
今回は同じ静岡県の浜松市天竜区というところ。地図で見ると、天竜川から山間部を切り開いて平地を確保し、住宅地や道路を整備したって感じの場所です。30年ほど前に造成された住宅地だそうです。
不適切な盛り土
盛り土(もりど)というのは、住宅や道路など、用途に適合するように土地を整備するため新たに土を盛ることだそうです。今回の浜松市の場合も、不適切な盛り土が原因となった可能性があるとされており、条例に基づく届け出は確認されていないとのこと。熱海のケースと同じですね。
熱海の事故を受けて、いわゆる盛土規制法が今年5月に公布されましたが、施行は来年5月だとか。もちろん即日施行されたとしても今回の災害が防げたというわけではありませんが。
都道府県が全国36,000カ所を調査して、必要な災害防止措置を確認できなかった盛り土が657カ所あることが判明した。っていうニュースも昨年ありましたが、静岡県ではどうだったんでしょう。災害が起きた自治体だけに、危険な盛り土(事故発生箇所に限りませんが)に対して必要なアクションを起こせていたのかが気になります。浜松市にしても同様ですが。