セーラー広告株式会社 決算発表を延期 不正の臭いも

セーラー広告株式会社は5/14、「2024 年 3 月期決算発表の延期に関するお知らせ」を公表しました。決算発表が相次ぐこの時期、収益認識や連結対象範囲などを巡って監査法人との調整に時間を要するため、、、みたいな事案がありますが、セーラー広告の場合はそういうのではなさそうです。

セーラー広告株式会社

セーラー広告は、四国、中国、九州および東京を事業エリアとして広告事業を展開する企業。テレビ、ラジオ、新聞および雑誌を中心とする各種メディアを媒体とした広告の企画、立案、制作ならびにセールスプロモーションやインターネット関連広告など、広告に関するあらゆるサービス活動を行っています。東証スタンダード上場企業です。

延期の理由

はっきり言って詳細はまったく不明なんですが、開示の中で延期の理由について、「特定の発注先との取引において事実確認を要する事象が発生し、当該事象の調査および決算数値の確定に時間を要すこととなり、・・・。」としています。こういう書き方をする時って、のちに架空取引や会計不正なんかが出てくることが多いんですよね。

本社を香川県に置く、従業員100人程度の小さな会社ですし、あまり派手な不正とかはないかもしれませんが、北弘電社や長野電鉄の子会社といった地域に根差した中堅企業での派手な不正もありましたし、油断はできません。

決算発表予定日については、「決算数値が確定次第、速やかに公表する」とだけしており、今のところ目途も立っていない様子なのも気になります。