1/5付け日本経済新聞、「水素開発にEU60兆円」という記事がありました。今大注目の水素ですが、製造過程の違いで色分けして区別するんだそうです。タイトルの通り3種類に分けているようで、製造過程でCO2がどうなるか、の違いなんですね。
グレー水素:化石燃料から取り出す水素のことで、低コストで大量に製造できますが、CO2が大気中に放出されます。
ブルー水素:製造過程で生じるCO2を回収・貯蔵することで、カーボンニュートラルになる水素。
グリーン水素:再エネ由来の電力で水を電気分解して生成する水素。CO2は出ませんが、現状では最も製造コストが高くなります。
こんな感じです。で、当然現在ではこのグリーン水素をいかに低コストで製造するかが課題になっているということです。
海水からグリーン水素
記事ではオランダ北部で英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルが取り組む、再生エネと海水で作る水素を紹介していましたが、これは日本にも非常に参考になるアプローチですね。
同じく日本の取組みとして、福島水素エネルギー研究フィールドが紹介されていましたが、ここでは再生エネに太陽光発電を利用しているようです。狭い国土に四方を海に囲まれた日本。太陽光発電にはやや限界がありそうです。
いっそのこと洋上風力発電と水素生成施設を一緒に海上に作ったらどうでしょう。過去に飛行場にも使用できていたメガフロートの改良版みたいな土台の上に、風力発電の風車も施設も載せて、水素を生成。メガフロートの端には水素運搬用のタンカーが横付けできるみたいな。
イメージとしてはほぼ石油掘削リグみたいなもんですね。土地の買付不要。周辺への公害無し。運搬のためのパイプライン不要。風が少なく日照に富む海域であれば、メガフロートの上に太陽電池を敷き詰めて施設も設けるというのもありですかね。どうでしょう、専門家の皆さん。