株主であるセノーテキャピタルが、株主総会の招集請求をクレアHDに対して行ったにもかかわらず、その後遅滞なく株主総会の招集手続きが行われないため、裁判所の許可を得て、自ら株主総会を招集しようとしている。というお話。その2です。
セノーテキャピタルの請求の内容
今回の臨時株主総会を開催し、決議しようとしている事項は「(議題1)定款一部変更の件(商号の変更)」と、「(議題2)取締役6名選任の件」となっています。こうしたケースでは取締役の選解任の要求が定番かと思うのですが、今回はどうなんでしょうね。
このセノーテキャピタルというか正確にはオリオン1号投資事業有限責任組合が株主です。で、このオリオン1号は今年2月に第三者割当により株式を取得した先なんですね。わずか半年ほど前に出資をお願いした先から株主提案を受けることになったという訳です。
対するクレアHDは
8/17のお知らせでは、セノーテキャピタルの提案に対して真摯に向き合い、取締役候補者との面談や提案されている事業計画等の検証を行い、臨時株主総会招集に向けて準備を進めているとの主張になっていますが、、、。
のらりくらりと時間をかけつつ、実は、他の株主に対する多数派工作(プロキシーファイト)を展開中だったりするんでしょうか。
オリオン1号投資事業有限責任組合
この名前で調べると、2014年にフード・プラネットという札幌の企業に投資してますね。おそらくこのケースも第三者割当だと思われます。その後、この企業、いろいろと問題を起こしたのち、2017年に上場廃止、破産申請という結末を迎えています。
クレアHDへの出資は20円以下。その後一部を売却しているようですが、3倍くらいにはなってるでしょう。このファンドは第三者割当等で安く仕込んで、会社に新事業等の話題を提供、株価が上昇すれば売り抜けるってスタイルですかね。