妙に納得した話 みずほ証券エコノミスト 上野氏の説明

10/16付けの日本経済新聞に、「あり得る緩和への回帰」という記事がありました。日本においても今後金利が上昇するだろうという大方の見方に対して、異論を唱えたみずほ証券エコノミストの上野氏の意見です。

記事の前提

来年の春辺りには、、、との予想が多い日銀によるマイナス金利政策の終焉。さらにゼロ金利も解除するなど利上げを重ねることになると、変動型住宅ローンの基準金利までも上昇し始めるのでは?、というお話に対して、同氏が反論というか、別の切り口で意見されている記事です。同氏の解説をまとめると次のような感じ。

上野氏の指摘

「冷静に考えると、原油高は再生可能エネルギーへのシフトが続いていくと終わる。米利上げ・金利高止まりもいつまでも続くはずはないから、円安圧力もいずれ後退する。」さらに、「人手不足による物価高も続かない。人口減少は供給だけでなく消費など需要も減らすはずだし、供給面の制約も外国人労働者の受け入れ積極化や人工知能(AI)活用で緩和されうる」

はい、確かにその通りです。どうしても我々庶民は、目の前で起きていることに目を奪われがちで、中長期的に考えるとどうなんだ、という点を見失ってしまいます。米国の金利引き上げは気になるし、円安は物価高を引き起こして我々の生活を圧迫します。

けど、長い目で見れば、こんな状況はそう長くは続かないはず。という上野氏のご指摘。こんなふうに少し引いて、世の中を俯瞰できるようにならないとな、、、と思わされた次第です。

太陽光発電所における銅線ケーブル盗難事件

8/28、東京インフラ・エネルギー投資法人は、「TI 牛久太陽光発電所における電気ケーブルの盗難被害発生に関するお知らせ」を公表していました。全国あちこちの太陽光発電所で発生する銅線ケーブルの盗難事件。止まりませんね。

ある事例では

今回の事例については今のところ被害状況等の開示はなし。7月に犯人が逮捕された別の事例でこの手の事件の概要を見てみます。

被害に遭ったのは水戸市藤井町の太陽光発電所。犯行は5月30日午後6時49分ごろから翌31日午後0時半ごろまでの間に行われています。この事件で7/19、茨城県警等がカンボジア国籍の6人を、長さ約1600メートルの銅線ケーブル(約1トン、約160万円相当)を盗んだ疑いで逮捕しました。

太陽光発電所が狙われた金属盗の認知件数は、今年上半期で567件に上り、前年同期比で312件増加しているとのこと。銅は重量当たりの価格が高いこともあって、盗難の対象にされやすいんですが、こりゃなんとかせんといかんよね。

このての犯罪ってやっぱり外国人によるものが多いのかな。盗品が簡単に現金化されてしまうという社会の仕組みを変えないとダメなんだろうね。160メートル、1トンの銅線が持ち込まれて、これを買い取る業者。ここが問題。住所と名前書かせて本人確認書類提示させるだけでかなり変わると思うけど。

中国 日本産の水産物輸入を全面的に停止

中国は8/24、日本産の水産物輸入を同日から全面的に停止すると発表しました。東京電力福島第1原子力発電所の処理水の放出開始に反発した形ですね。日本の水産業者や中国で日本産品を扱う小売店などには打撃となるわけですが、それだけでしょうか。

中国の消費者保護や輸入食品の安全確保のために全面禁輸に踏み切りました。今後は日本の状況に注意を払い「関連する規制措置を適宜調整する」としています。

むしろ中国にとって大変なこと

確かに日本にとっては販売先を失うことになるわけで、大きな問題でしょうが、この政策はむしろ中国にとっての悪影響の方が大きいのでは、と思います。人口減少に急速に進む高齢化。不動産不況で経済は停滞、若者には職がなく、食べていくことすら困難な状況というのが中国の現実。

そこへ、近年覚えた日本食に代表される美味しい魚介の輸入禁止です。産地を偽装して引き続き日本近海での漁は継続するんでしょうが、日本からの輸入禁止は確実に供給不足を招きそう。水産物の価格は高騰せざるをえないでしょう。閉塞感漂う中国において、ますます国民の不満を拡大させることになりそうです。

このところ国民が共産党に満足していたのは、彼らの生活が豊かになっていたから。生活が困難になってくると途端に政策への批判が大きくなり、暴動とかが起きやすくなります。先日も書きましたが中国には様々な逆風が吹き荒れています。そこへ水産物の価格高騰です。

今回の輸入禁止措置。「今後は日本の状況に注意を払い規制措置を適宜調整する」ではなく、国民の反発や暴動を注視して適宜調整することになるんでしょうね。

中国 日本への団体旅行を解禁したけど

8/10付けの日本経済新聞の記事。「中国、団体旅行を約80カ国解禁 日本や米国など10日から」。中国政府は10日、日本や米欧、韓国を含む世界78カ国・地域への団体旅行を新たに解禁したと発表したとのこと。

中国からの訪日客は復活するのか

コロナ前のピーク時、2019年の中国からの訪日客は約960万人。これに対して今年1~6月の中国からの訪日客は約60万人。足元の6月に関しては20万人ほど。また、2019年のデータで見ると、全訪日客の約30%が団体旅行客だったそう。

つまり団体旅行客を除いた訪日客約70%が今年上半期約60万人なわけで、一番増加している6月データを引き延ばしても半年で120万人ペース。この半分くらいが団体客として新たに増加するとしても、せいぜい60万人の増加ということになります。今年だけでいうと上半期60万人ですから通年で240万人ってとこ。

メディアは中国からの訪日客復活を話題にしたがっていますが、960万人が200万人強へ。「復活」とはほど遠いイメージです。もちろん、今後の中国経済が復活してくれば全然違った風景になるんでしょうが。

中国の現在の立ち位置

最近中国から聞こえてくるニュース。物価が停滞、もしくは下落傾向。若者の失業率が20%を超えてきた。まだまだ一面ではあるものの、バブル後の日本に似てきた感じがします。共産党が政治も経済もどうにでもできる国家のこと、1990年以降の日本と同じような展開になるとは言えませんが、やはり中国経済にしろ、訪日客にしろ、本格的な復活は厳しそうな気がします。

昭和世代に懐かしい トレーディングカード

7/24付け日本経済新聞の夕刊に、「元祖トレカはたばこ販促品 対戦型も登場、希少性で過熱」という記事がありました。最近では大谷翔平選手の希少なトレカがものすごい価格に、みたいな話をよく聞きますが、そのトレカの歴史について触れた記事です。

仮面ライダースナックとプロ野球チップス

kuniが最初にトレカに触れたのは、意外にも永谷園のお茶漬けのもとに封入されていた、全55種類ある歌川広重の「東海道五拾三次」カード。続いて仮面ライダースナックに付いてきた仮面ライダーのカード。これが1971年に始まってるらしい。小学校の高学年の頃です。

続いて、プロ野球選手のカードが付いてきたプロ野球スナックが1973年から始まっていて、こちらは現在も続いているんだそうです。そのお菓子は長らくポテトチップスらしいのですが、当時はそうじゃなかったような気がします。ポテチの発売が1975年ということですから、少なくとも最初の2年間は別のお菓子。

かっぱえびせん

記憶をたどると、あの当時仮面ライダーやプロ野球カードが付いてきたのは「かっぱえびせん」じゃなかっただろうか。。。ということでカルビーのホームページを調べてみたんですが、仮面ライダースナックのパッケージに「かっぱえびせん」の文字が。価格は20円、となっています。

しかし、プロ野球スナックの最初の2年間については分かりませんでした。パッケージには「カルビースナックプロ野球」としか書かれていません。

ちょっと、どうでもいいような話題になってしまいましたが、夕刊一部で久々にガキの頃へタイムスリップ。まぁ、こんな日があっても良いですかね。久しぶりにビールのあてにかっぱえびせん買ってきましたが、やっぱり「やめられない」・「止まらない」でした。