F16戦闘機の燃料タンクが落ちてきたら

11/30、午後6時ごろ、米軍三沢基地所属のF16戦闘機が青森空港に緊急着陸、滑走路が閉鎖されました。着陸前に燃料タンク2個を岩木山(弘前市)周辺に投棄、山頂から約30キロ離れた深浦町役場の近くで金属製物体と燃料とみられる液体が見つかりました。

緊急着陸

報道等ではあまり詳しく聞けなかったんですが、エンジンに異常が起きたなどで緊急に着陸することになったため、できるだけ身軽になっておく必要があり、機体外部に追加で搭載していた燃料タンク(2個)を切り離したんだと思われます。

タンクの1個は、青森県深浦町役場の近く、民家から約20~30メートルしか離れていない場所で発見されました。もう一つは同町の山中で、町立中学校から南に約800メートルという場所で発見されています。

空から落ちてくる

今回の事故では幸い建物や人への被害はありませんでしたが、これってかなり怖い話です。kuniの住んでいる街でも、上空を民間旅客機や戦闘機などの軍用機が飛んでいます。最近特に高度を下げた運用が行われているのでは、、、などと感じていただけに今回の事故は他人ごとではありませんでした。

今回切り離され、落下したF16戦闘機の燃料タンクは、1,402リットルという容量だそうです。タンクそのものの重量も考えると、総重量は1.5トンとかになります。これが2個ですよ。

そう、簡単にいうと、空から自家用車が2台落ちてきた。みたいなものです。おまけに機体の外側に装着する燃料タンクですから、空力も計算されているため、ひらひら落ちてくるわけではありません。まっすぐ突き刺さってくるような破壊力もあるはず。で、中には燃料が入ってるわけです。いやぁ、怖い話ですよね。

西武ホールディングス 西武建設の株式を売却?

少し前になりますが、西武ホールディングスは10/8、「一部報道について」を公表しました。同日、一部報道機関より、同社連結子会社である西武建設株式会社の株式を売却するとの報道がなされたことを受けての開示ですね。

開示の内容

まぁ、よくあるヤツです。「当社または西武建設が発表したものではなく、現時点で決定した事実もございません。」ってヤツですね。けど、この手の否定開示はほぼ間違いなく、後に「正式決定しました」ってのが出てきます。が、しかし、その後今のところ正式発表はありません。あれっ?

アセットライト

西武ホールディングス(HD)は昨年あたりから、「アセットライトな事業構造へ転換」を志向し始めています。昔は私鉄各社とも路線を伸ばし、または新設し、沿線の不動産開発。これこそが成長エンジンでした。ところがもうこの成長モデルが通用しなくなってきたわけです。

それでも当分は、資金繰りや財務基盤には余裕があり、現状で積極的に売却などを進める段階ではないとも、言ってましたね。そこへ新型コロナが直撃。本体の鉄道事業そのものがかなりヤバいことになってきました。まさに、資金繰りや財務基盤に余裕がなくなってきているんだと思います。

私鉄各社

もともと私鉄各社の中でも資産効率が良くなかった西武ですが、こうした事情は各社似たようなものです。今回話題になった西武建設は非上場企業ですが、先日当ブログでも取り上げた東急不動産のように、上場している私鉄傘下の建設会社や不動産会社もあります。

「私鉄各社の連結子会社株式の売却」。売却される側の企業が属する業界の再編にもつながる可能性もあり、株式市場でも材料視されていくかもしれませんね。

株式会社アクアライン (その2) 集団訴訟?

特定商取引法に基づき、来年5月までの9カ月間、訪問販売の一部業務(勧誘、申込受付及び契約締結)の停止を命じられたアクアライン。その後もメディア等で水回り修理の過剰請求の話題をよく目にします。中には集団訴訟に進むものも。

アクアラインの株価

この業務停止命令を受ける前日、8月末日の同社株価は786円でした。その翌日は636円(-150円のストップ安)。その後もじわじわと下げ続け、9/22には一時532円まで付けています。約33%の下落ですね。

不正・不祥事が表面化した企業の中でも、これだけインパクトが強かったケースは珍しいかもしれません。まぁ、一部業務とはいえ9カ月間の業務停止ですからねぇ。

集団訴訟

今月に入ってからでしょうかね。アクアライン同様、水回り修理で高額請求トラブルが相次いでいる、みたいな報道をよく目にします。例えば、京都府と大阪府に住む男女12人が、業者らを相手取り、損害賠償を求めて8月、地裁に集団提訴した、というお話。

また、愛知県ではトラブル急増を受け、弁護士有志が「悪質!『トイレのつまり』ぼったくり被害対策弁護団」を結成。注意を呼びかけるとともに、損害賠償を求める訴訟の準備を進めている。なんてのもありました。

この弁護団、問合せ先の電話番号をメディア等で露出して、他にもいるはずの被害者を集めようとしていました。この集団訴訟、意外に大きな訴訟になるかもしれません。今のところ、これらの集団訴訟の被告側がどういう企業かという情報がないのですが、アクアラインが含まれている可能性も否定はできません。

レジャー白書2021 日本生産性本部の余暇創研

9/29付け日本経済新聞で「レジャー白書2021」が紹介されていました。2020年の余暇活動状況について、個別の意識や参加実態に関するアンケート調査および各業界の市場分析から検証して取りまとめたもので、10月4日に発行する予定だそうです。

新型コロナの影響で

わが国における余暇の実態を需給双方の視点から総合的・時系列的に分析・記録している唯一のものだそうで、今回公表分は昨年のものです。新型コロナの影響を受け、余暇関連市場規模は前年比23.7%減の55兆2,040億円と大幅に減少しています。

種目別に見て参加人口が大きく減少し、順位を落としたのは、「国内観光・旅行」や「外食(日常的なもの除く)」、「カラオケ」といった余暇の過ごし方。まぁ、想像通りの結果です。

一方で、参加人口が増加し、かつ順位を上げた種目は5つ。第1位になったのが「動画鑑賞(レンタル、配信を含む)」でした。第7位に入ったのが「ウォーキング」、12位に「体操(器具を使わないもの)」、14位に「ジョギング、マラソン」、20位に「トレーニング」と並んでいます。

ウォーキング ジョギング、マラソン

kuniも毎朝、ウォーキングやジョギングしてます。もう10年以上ですかね。昨年、確かに早朝ウォーキングやジョギングする人は増加しました。上記のデータは昨年分ですが、今年に入ってなお一層増加しています。

犬の散歩をさせる人もメチャ増えてます。どうせ連れて出るなら、人が少ない時間帯に。ということなんですかね。そんなこんなで、近所のウォーキングコースを備えた公園、人ごみ避けられるところだったんですが、今では逆に老人の密が発生しているような状況だったりします。

通信エラーがほぼ発生しないプラスチック製の光ファイバー

9/28付けの日本経済新聞の記事です。タイトルは「通信エラーほぼゼロ、プラ製の光ファイバー 慶大が開発」。慶応義塾大学の小池康博教授らの研究チームが、通信エラーがほぼ発生しないプラスチック製の光ファイバーを開発したという記事です。

記事のタイミング

この記事、株式投資の材料としても面白そうだと考え、少々調べてみました。ところが、このニュース、研究チームからのプレスリリースは9/24に行われており、日経も9/24に記事にしていました(おそらく電子版)だけだと思われます。

で、紙面で伝えたのが9/28ということのようです。タイミング外して書くな、とは言いませんが、せめて9/24にはいったん伝えた記事であることの注記ぐらいはあっても良いですよね。

開発の状況と関連銘柄

同教授と組んでいると思われるのは日東電工(6988)という会社。ずいぶんと前から研究を重ねてきているようで、2017年9月には「慶応大学の小池康博教授のグループと日東電工は、高精細な『8K』放送の普及に欠かせない大容量の光ケーブルを開発した」と報じられています。

今回はそのプラスチック製光ファイバーの品質を向上させ、データセンター、車、医療等の短距離通信で課題となっている通信エラーを、ほとんど発現しないプラスチック光ファイバー(エラーフリーPOF)を開発したということです。今回のプレスリリース等には日東電工の社名は出てきませんが。

このプラスチック光ファイバーにより、通信システムの発熱、遅延、コストの問題を一気に解決することができるとのこと。データセンターの省電力化のみならず、自動車、医療、ロボティクス等における大容量リアルタイム通信への道を切り拓くものであり、次世代情報産業のコアテクノロジーとなることが期待されます。と、プレスリリースは自画自賛していました。日東電工、注目です。