SBI証券は4/20、「『ネオ証券化(手数料ゼロ化)』の推進及び各種キャンペーン等実施のお知らせ」を公表しました。25歳以下の顧客に対し、株式の売買手数料を撤廃するようです。1日当たりの取引金額にかかわらず、現物取引の手数料を無料にするネット証券は国内で初めてとのこと。とうとう現物手数料無料化の号砲が鳴り響くことになりました。
キャッシュバック
4/20から25歳以下の顧客を対象に、国内現物株式の手数料を全額キャッシュバックすることで、事実上ゼロにするということのようです。20歳未満、つまり未成年口座についても、月間1万円を上限として、キャッシュバックにより実質無料とするというキャンペーンもセットになってますね。
米国ロビンフッドが手数料無料化で得た新規顧客の多くが、この辺りの世代だったということでしょうか。他にも、口座開設から最大3カ月間、国内株式現物手数料実質無料キャンペーン(2021/4/20~2021/6/30 に口座開設した方が対象)なんてのもスタートしています。
ネオ証券化
SBIでは、オンラインでの国内株式取引の手数料や、現在投資家が負担している一部費用の無料化を図ることを「ネオ証券化」と呼んでいるようです。日経では「(無料化の)対象となる顧客は段階的に広げ、2022年をめどに手数料の完全無料化を目指す方針だ。」と書いていましたが、SBIのプレスリリースでは見当たりませんでした。
信用取引は売買時の手数料を無料にしても、金利収入がありました。が、現物取引は売買手数料を無料化するとそれ以外の収益がありません。多少の損失は覚悟のうえ、圧倒的なシェアを獲りに行くSBI。既に松井、岡三が追随だそう。業界の再編は必至と思われます。