那須電機鉄工 従業員の不正行為 2億円超

那須電機鉄工は2/10、「当社連結子会社元従業員による不正行為に関するお知らせ」を公表しました。子会社である那須電機商事の総務部長が2億円を超える金額の横領をしていたということです。

那須電機鉄工

那須電機鉄工は、電力送電線鉄塔をはじめ、電力や通信、鉄道、道路業界などの公共基幹産業に、架線金物や鉄塔をはじめとする資材を提供しています。東京電力をはじめとする電力各社を主要顧客とする東証2部上場企業です。

政府は再生可能エネルギーの普及のため、次世代送電網の整備方針を打ち出すといわれており、その事業は総額2兆円超とも。電力鉄塔の代表銘柄でもある同社にはメリット享受への期待感が高まっています。

行為の概要

大阪府西税務署による那須電機商事への税務調査後に横領の事実が確認され、それ以降社内調査委員会を設置して調査を進めてきたといいます。金券類を単独運用し横領、現金出納で経費を水増し詐取、台帳(元帳)改ざん後に領収書類を破棄していたことが判明したとのこと。

かなり長期間、、、2010年度から12年間にわたり行われた不正、横領額は209百万円となったそうです。既に従業員は懲戒解雇されており、横領額の一部120百万円は弁済されているそうです。

んっ? 過去にも?

当該従業員を処分してこの件終わらせようとしている感じですが、この会社過去にも同様の事件が起きてるみたい。2013年9月に、那須電機鉄工本体の事務担当者が、やはり約7年間にわたって2億円の横領をしています。行為者を切ってお終い、では会社は変わらない。けど、今回も同様に・・・。