コロナ後の人流回復で外食産業が一気に息を吹き返してきました。うどんの業界では特に好調そうなのが丸亀製麺(トリドールHD)のようで、海外での店舗展開も盛んです。いつの間にか「讃岐うどん」は、世界で戦える日本食の一ブランドとなってます。
杵屋が調子悪い
kuniが東京で勤務し始めた2000年手前の時期は、讃岐うどんのチェーンといえば杵屋(グルメ杵屋)だったんですよね。「そじ坊」という蕎麦のチェーンも展開していました。そこから二十数年、讃岐うどんが大ブームになったんですが、杵屋はいまいち。波に乗れていません。
2002年にはなまるうどんが東京進出(その後2006年に吉野家グループ傘下へ)、丸亀製麺もこのころに東京に進出してきました。kuniが勤めていた本社の近くには両社の店舗がなかったため、この両社のうどんにはなじみが薄いです。
最も早くから讃岐うどんチェーンを展開してきた杵屋でしたが、後から進出してきたはなまるうどんや丸亀製麺の後塵を拝す展開へ。2000年以降のデフレ経済に沈む日本では、やっぱりセルフ形式と低価格戦略が正解だったんでしょうか。
お酒も飲んで締めにうどん、って人には杵屋のように肴もあって、注文をとってくれて、テーブルまで配膳してくれる店の方が良いのですが、飲酒人口も減ってきましたしね。
2023年4月時点での国内での勢力図は、第1位が丸亀製麺で832店舗、売上高は920億円ほど。第2位がはなまるうどんで438店舗、売上高は240億円ほどだそうです。杵屋は100店舗未満、ずいぶんと差がついてしまいました。時代に合わせたビジネスモデルって重要なんですね。