関西電力幹部の金銭受領 個人で管理だと

先週末、関西電力の役員らが、福井県高浜町の元助役から多額の金品を受領していたことが報道されました。会見や取材に応じた際の社長のセリフには驚かれた方も多いのではないでしょうか。社会に対し重大な影響を与える公益的企業の経営者とは思えない無責任な発言です。

個人で管理していた・・・

高学歴で賢い人たちは、こんな言い訳が通用すると思ってるんでしょうかね。岩根社長は記者会見で、「一時的にせよ受け取った金品を個人で管理していたという点が大きな問題点だと思っている」などと語ったそうです。「一時的にせよ」、「個人で管理していた」、、、凄いと思いませんか、このセリフ。

「一時的にせよ受け取っていたことは事実」なんて言えるのは、受け取ってからしかるべき対応をするまでに、一週間とかの時間が経ってしまっている場合に使う言葉でしょう。7年間にわたって続けておいて、一時的にとは、、、待ったっく世間の常識が通じない人たちです。

「個人で管理していた」、、、これも凄いです。会社組織として収賄とみられかねない行為を排除できなかったことを、「個人で管理していた」と言ってるんですよね。さらに、その金品を費消したとしても、後に同等の金品を返すことで、「個人で管理していた」と言ってるわけです。盗んだお金、使い切っても返せば泥棒じゃない、、、みたいな話ですわ。

不適切だが違法ではない

不適切だが違法ではないという判断のもと、1年間にわたり事実を隠蔽してきたことも、この会社のガバナンスが疑われるところです。東京電力、九州電力に続き、関西電力でもガバナンス不備とコンプライアンス意識の欠如が明らかになりました。

岩根社長、八木会長だけが名前を明かしており、その他の幹部の名前は公表されていません。二人だけで会社やその他の幹部を護ってるつもりでしょうか。であれば、速やかに引責辞任されるべきです。このまま「不適切」で逃げ切るつもりであれば、会社法の「会社取締役の収賄罪」の適用もあるかもしれません。今はそういう時代ですよ。