内臓脂肪面積 なぜ体積や重さじゃないのか?

以前から気になってたんですが、内臓脂肪の付き具合を表現する際、内臓脂肪面積という言い方をするんですね。普通、身体に付いている脂肪の量を示すなら、体積だとか、重さで示した方が良さそうなもんですが、なぜかよく見るのは内臓脂肪「面積」なんです。不思議。

内臓脂肪とは

ということで調べてみました。内臓脂肪とは、腹腔内の腸間膜などに蓄積している脂肪のことだそうです。最近では、内臓脂肪の蓄積を防ぐことが、心臓病をはじめとする生活習慣病の予防につながると考えられていて、内臓脂肪の過剰な蓄積、つまりお腹周りが大きくなってくると要警戒ということになります。これがいわゆるメタボリックシンドロームの概念です。メタボですね。

お腹周りの断面で判断

メタボリックシンドロームの診断基準では、内臓脂肪の蓄積を必須の基準としているそうです。この場合の内臓脂肪蓄積とは、CTスキャンでおへその位置で体を輪切りにしたときの内臓脂肪面積が100cm2を超えているものを指します。そう、CTスキャンで輪切りにした時の面積を基準にしているから、内臓脂肪面積という言葉が使われるんですね。

これに相当する簡便な目安として、ウェスト周囲径(男性85cm以上、女性90cm以上)が採用されているんだそうです。CTスキャンを使って計測するなんて、たしかに日常的にはできませんが、かといってこれほどいい加減な目安を振り回すのも困りものです。身長180cmの人も160cmの人も、同じ85cmとはね。kuniは先日の健康診断で76cmでした。

皆さんのお腹。おへその辺りで輪切りにした絵を想像してみてください。内臓の周りについている脂肪の面積が、折り紙の大きさよりも多いようだと、「ヤバい」ってことですね。ちなみに、内臓脂肪面積が100cm2の状態=「重さに換算すると3kg程度の内臓脂肪が蓄積していると考えればわかりやすいでしょう」という説明をされている先生がいらっしゃいました。

ウォーキング 1日1万歩? インターバル速歩

万歩計やスマホのアプリで自分の一日の歩数を測ってる方、最近多くなってきましたね。kuniもまぁ、その一人なんですが。生活習慣病の予防とか、運動不足解消のため、という目的が多いでしょうか。1日1万歩歩くのが良いと言われてますが、最近では1万歩は歩き過ぎという説も、、、。

信州大学 バイオメディカル研究所

身体に良いとされる運動、まぁとにかくいろんな説が出てきて、いったい何を信じて良いやら。って感じですよね。信州大学 バイオメディカル研究所が推奨しているのが、ウォーキングの常識を変えたと言われる、インターバル速歩という歩き方です。

インターバル速歩というのは、個人の最大体力の70%以上に相当する、本人が「ややきつい」と感じる早歩きと、40%程度の「楽な」普通歩きを、3分間ずつ交互に繰り返すウォーキング方法です。普通歩きを間に挟むことで、ほとんどの人が挫折することなく、継続することができるということのようです。

研究では、運動しないグループ、1日1万歩歩くグループとインターバル速歩を行うグループで5カ月間を比較し、インターバル速歩を実践したグループが体力の向上(体力的に10歳若返る)を確認できたとしています。また、生活習慣病の症状も改善したそうです。

1万歩は体力向上に効果なし

そして気になるのは、1日1万歩歩いたグループにはほとんどこうした効果はなく、運動しないグループとほぼ同じだったとのこと。これ、かなりショッキングですね。

これらの結果として、個人が「ややきつい」と感じる運動が体力向上に必須であること。そしてその体力向上が生活習慣病の予防・治療に有効であることを示唆している。楽な歩行を漫然といくら時間を掛けて実施しても、中高年の健康増進に効果はないんです。と言っています。

kuniも毎日ウォーキングしてますが、ゆっくり歩くより早歩きの方が効果があがるというのは、実感としてありますね。今日見てきたこの研究では、「体力の向上による生活習慣病の予防・治療」というアプローチになっていますが、アプローチの仕方によって、また違う答えもありそうです。

生活リズムを整える行動

7/8付け、これも日本経済新聞の記事なんです。「心の健康学」というコラムで取り上げていた話題。生活リズムが狂いがちな夏休みの過ごし方として、ある教師が自身の生徒から教わったこととして紹介されているのが、「毎日決まった時間に図書館に行くようにすることで生活リズムが整ってきた」という話。あるある、ですよね。みなさんもそういう行動、ルーティンってお持ちですか?

考え方を変えるのではなく、行動を変えることの方が役に立つ

この教師は生徒から聞いたこの話から、「考え方を変えるのではなく、行動を変えることの方が役に立つ」ということを気付かされたといいます。「ああするべきか」、「こうするべきか」、、、といろいろ考えて動けないでいるより、まず行動してそれによってリズムを作っていく。これってkuniも非常に重要なことだと思っています。

朝起きてすぐに顔を洗って、歯磨きする。これもリズムを作る行動の一つでしょう。毎朝、出勤する際も、電車の中で必ず新聞を読むとか、一駅手前で降りて会社まで歩くとか。いろいろとあると思います。やはり考えているだけではなく、実際に行動に移し、生活に組み込むことでリズムが生まれてきます。

kuniの場合は、朝身支度する前にストレッチと腹筋。会社の4駅手前から歩いて汗をかく。というのが出勤前のルーティンになっています。これをやらないとどうもリズムが出ないというか、調子がよくないんですね。で、このルーティン、結果的に体にもとても良いらしく、58歳になった今でも健康診断で何一つ悪いところが出てきません。あっ、あとは、週末の筋トレも。

朝の行動が効果的 なような気がする

知人の女性にも勧めてるんですが、女性の場合は出勤前に汗かきたくないという切実な問題があるんですね。で、帰り道に歩くことに。そりゃ確かに化粧崩れちゃうしね。けど、ルーティンで生活のリズムを作ろうとしているわけで、これを退社後にやるのってどうなの。という疑問もあるわけです。帰宅後の生活にリズムが出る。そのあとにあるのは良い睡眠につながる、という効果くらいでしょうか。

せっかくなら朝のルーティンでその日一日のリズムが出る、、、ってとこから始めたいですよね。kuni的には、一汗かくことがその後の生活のリズムのきっかけになっていて、汗をかくこと自体に爽快感もあるんですが。汗をかくことなく、どんなふうにリズムを作れるのか、、、少し研究してみたいと思います。