8/18 日本経済新聞の記事「海の森林、温暖化防ぐ?」が掲載されました。地球温暖化の要因とされるCO2を、海洋の植物であるアマモやコンブが吸収する。その能力が陸上の森林をもしのぐんだとか。この海中に固定された炭素をブルーカーボンと呼ぶんだそうです。CO2の貯蔵庫として見直す動きが世界で出ているようです。
ブルーカーボンとグリーンカーボン
海藻や海草、植物プランクトンなどが光合成によって大気中から二酸化炭素を取り入れ、海域で貯留された炭素のことをブルーカーボンと呼ぶようになったのは、2009年のことだそうです。国連環境計画(UNEP)が作り出した言葉です。
元はと言うと、海域で貯留された炭素までも含めてグリーンカーボンと呼んでいたようで、海域に新たに注目することになったため、陸域だけのグリーンカーボンとブルーカーボンを区別して呼ぶようになったみたいです。
海は確かに広いけど
海は確かに広いんだけど、海藻等の光合成って言われるとねぇ。太陽光が届く範囲の浅瀬となると、かなり対象となる海も狭くなっちゃいますよね。日経が書いてたように、日本の海岸線の総延長は世界第6位の約3万5000kmあったとしてもですよ。いまいち腑に落ちないのです。
ということで、国際環境経済研究所さんのHPで勉強してみました。二酸化炭素は、海藻等を経由して海底泥中に炭素として貯留されるみたいで、海底泥中が基本的に無酸素状態なため、バクテリアによる有機物の分解が抑制され、炭素が非常に長期間分解されずに貯留されます。ココが重要なんだそうです。
で、何度か記事を読み直して、やっと理解しました。ブルーカーボンが森林以上に貯留すると言っているのではなく、海が陸以上に炭素を吸収する可能性がある、と言ってるんですね。紹介されているブルーカーボン以外に、海洋で吸収される分がかなり大きく見積もられています。日経さん、ブルーカーボンが強調され過ぎてて、、、この記事分かりにくいよ。