みずほフィナンシャルグループは11/26、「金融庁および財務省による行政処分について」を公表しました。同じ26日、「代表執行役の異動に関するお知らせ」も公表しています。当局からの処分を受け、以前から言われていた、一連のシステム障害等に関する経営責任を明確にするための経営執行体制の刷新ですね。
金融庁および財務省
みずほFGおよびみずほ銀行に対し、発生した一連のシステム障害に関し、銀行法の規定に基づき、銀行法を所管する金融庁より業務改善命令が出されました。さらに、みずほ銀行に対しては、外国為替及び外国貿易法(外為法)の規定に基づき、外為法を所管する財務省から是正措置命令が出された。ということですね。
後者については、8度目のシステム障害によって、マネーロンダリング(資金洗浄)をチェックする部分に負荷がかかり、処理が遅くなる障害も発生。この際に必要な手続きを一部省略し、送金先を事後確認する対応をとったというやつでした。
代表執行役の異動
公表された異動は、みずほFGの取締役 兼 執行役社長(代表執行役)の辞任と、みずほFGの執行役(代表執行役)の辞任となっています。執行役に関しては、6月に取締役を退任されてますが、もともとグループCIO(最高情報責任者)だった方ですね。いずれも8回にわたり発生したシステム障害の責任を取っての辞任です。
メディア等では様々なみずほに対する問題点が追及されていますが、どれもこれも「確かに」という感じです。中でも金融庁側のセリフとして紹介されていた、「顧客や従業員より当局ばかり気にしているじゃないか」ってのは、、、響きましたね。あともう一つは「システム要員をコストとみなし、大幅に人員を減らしていた」というやつ。まぁ、金融ってどこもこんな感じだと思うけど。