タコの価格が高騰 マグロと価格が逆転

タコの価格高騰が話題になってますよね。総務省の9月の小売物価統計によると、東京都区部の「たこ」小売価格は100グラム507円と「まぐろ」の同499円を超えたんだそう。2000年にはタコとマグロは2倍の価格差がありましたが、タコが右肩上がりを続けて逆転したということです。

マダコが牛肉より高い

今年の夏ごろには、ダコの価格が国産牛の価格を上回った、というニュースがありました。(もちろん品種や部位次第ですけど)。その後も価格高騰が進み、今度はマグロを上回ったという状況。漁獲量が減少し、養殖も難しいとなると、価格の上昇はやむをえません。

タコの輸入元

日本の2023年の国内タコ類漁獲量は2万2500トンと、過去10年で3割減ったそう。国産だけでは需要をまかなえず、23年は約3万トンを輸入しています。主にモーリタニアやモロッコなどアフリカ産で、両国からの輸入が全体の半分以上(約57%)なんだそう。回転ずしで私達が食べていたのはほぼアフリカ産らしいです。

価格高騰も気になりますが、これまで食べていたマダコがアフリカ産だったというのが驚きですね。訪日客が爆発的に増加し、日本食の美味しさを知る。世界中が日本食やその素材を買い求めるようになってきました。日本だけで食べられてきた美味しい食材が世界中で食べられることに。そりゃ価格も高騰するわな、って痛し痒しな話です。

タコの価格が高騰 国産牛よりも高いってよ

先日見たニュースでやってました。タコの価格が国産牛(リブロースステーキ)よりもお高くなっているというのです。番組では主にたこ焼き屋さんが、タコ高騰で大変なことになっているという話を放送していました。日本が輸入しているアフリカ産のタコの価格高騰と、円安によるヨーロッパとの競争で買い負けているのが原因だそう。

輸入タコ

日本で消費されるタコは60%程度がアフリカ産のタコで、アフリカのモロッコやモーリタニアから輸入されているそう。こうしたタコの買付け競争で、円安の影響もあり日本がヨーロッパに買い負けているのが原因だとしていました。そのため輸入量が減少し価格は高騰すると。

ヨーロッパの食文化

ヨーロッパの食文化の変化も一因のようです。ヨーロッパ諸国では、漁業が盛んな局所をのぞいて、タコは伝統的には食用にはされてこなかったとのこと。ところが近年の日本食ブーム(特にお寿司)などにより、タコを食べる機会が増加しているらしい(例えばドイツやスイス、フランスなど)。

為替の問題は一時的なものかもしれませんが、こうした世界各国の食文化の変化は要注意ですよね。日本に来て日本食を堪能した訪日客は、今回のタコのように自国に帰って食文化を変えてしまいます。回転寿司で提供されるノルウェーサーモンなんかも危険そうですよね。他にも他国との買い負け危機、出てきそうです。