ビーガン、ベジタリアンに配慮した食品

今年の夏、崎陽軒がビーガン(完全菜食主義者)に対応した弁当の受注販売を始めるというニュースがありました。kuniがビーガンという言葉を覚えたのは、たぶんこの時が最初だったんじゃないかと。その後、代替肉の話題など、このところやたらと目にするようになってきました。

世界の常識

世界では、食品に「グルテンフリー」や「ラクトースフリー」、そして「ビーガン」といった表示がされるのが、もはや当たり前だとか。ネットで調べたんですけどね。ところが、どれもこれも知ってるようで知らない言葉ばかり。日本でもこんなのは当たり前なんだろうかと思いつつ、調査結果を。

グルテンフリー(gluten-free)とは、小麦粉に代えてジャガイモ粉、米粉、トウモロコシ粉などを原材料とする、グルテンを含まない食品を指しているそうです。もともとは小麦粉アレルギー対策だったようですが、最近では健康・美容効果が見込める食品としても注目されているとか。

ラクトースフリー(lactose-free)とは、牛乳に代えて豆乳やライスミルク、オートミルクなどを原材料とする、乳糖を含まない食品のことだそうです。乳糖不耐症といって、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする人向けのようです。kuniはちょっと該当してるかも。

そしてビーガン(vegan)というのが、ベジタリアンの中でも、卵や乳製品を含む動物性食品を一切口にしない人達(完全菜食主義者)のことを指していて、この表示がされている食品はまさにビーガン御用達であることを示してるということです。ビーガン食品の認定団体みたいなのもありますね。

訪日外国人への食品提供

訪日外国人がここまで増加し、インバウンドという一大産業となったいま、和食をはじめとした食品全般において、ビーガンやベジタリアンへの配慮は欠かせません。2018年の訪日外国人3192万人のうち、4.8%にあたる150万人がベジタリアンという推計を載せてるブログがありました。訪日ベジタリアンの市場規模は468億円だとも。

あれこれ調べてみて、日本はまだまだベジタリアンやビーガンに対する配慮が欠けているように感じますね。もともと和食や精進料理など、彼らと相性の良い食文化を誇る国なんですから、食品提供に際しての世界標準レベルの食品表示、速やかに導入すべきですよね。

外国人入国者数と 訪日外国人旅行者数

1/24 日本経済新聞記事から、「技能実習の新規入国者、最高の15万人」という記事です。記事の前半はともかく、後半は統計データを並べて書いただけ。記事と記事の間を埋めるだけに使われた記事。そんな感じの記事でした。

後半の記事

「全体の外国人入国者数は過去最高の3010万人で、17年から267万人増加した。再入国者を除く新規入国者数も2757万人で10%増え、過去最高だった。観光庁は16日、18年の訪日外国人旅行者数を発表し、17年比9%増の3119万人で過去最高だった。」(引用ここまで)

基準がバラバラで、比較の仕方が違うと、ここまで難解な文章になってしまうという良い例ですね。前の年と比較して267万人増加、10%増え、9%増加。3つのデータを示しているんですが、増加の実数やら増加率やらを一緒に使われると何のことやら、すんなり頭に入ってきません。

外国人入国者数と訪日外国人旅行者数

そもそも、何の説明もなくこの二つの統計データが出てくるんですが、外国人入国者数と訪日外国人旅行者数の定義の違いって分かります?こんな事ほとんどの人が知らないだろうに。kuniだけが知らないんでしょうか。

外国人入国者数は法務省が公表している統計で、現時点では速報値として示された18年のデータです。一方の訪日外国人旅行者数は観光庁が公表している統計で、こちらも速報値です。で、それぞれの数字が過去最高の3010万人と3119万人。統計の違いを説明しないと、この記事意味を持たなくないですか。

ということで調べてみました。法務省のプレスリリースに出ていましたが、なんとまぁ、これ見付けるのどんなに苦労したことか。もう少しサイトの構成考えた方が良いんじゃないかな。以下引用です。

法務省では、我が国への入国時に「短期滞在」、「留学」等の在留資格を受けて上陸を許可された者及び特別永住者に係る入国者数を「外国人入国者数」として集計しています。なお、観光庁が公表する「訪日外国人旅行者数」は外国人入国者数から在留資格「永住権」、「日本人の配偶者等」、「永住者の配偶者等」及び「定住者」による入国者数並びに特別永住者の入国者数を除き、船舶観光上陸許可数、寄港地上陸許可数及び通過上陸許可数を加えたものです。(引用ここまで)

最後までお読みいただいた方、お疲れさまでした。簡単に言うと法務省は、船舶により入国したものを除き、入国した外国人全部を集計している。観光庁はその数字から日本に定住等している者を除き、船舶で入国したものを加えている。ということかな。船舶経由で入国した外国人が234万人となっていましたので、観光庁の訪日外国人旅行者数は外国人入国者数から100万人以上増加しています。

厚労省の統計が大問題になっていますが、法務省と観光庁の間でも、はたして別々の省庁でこんな統計が必要なのかな、と思わせる光景がありました。どっちかに集約するとかすればいいのに。これらの統計も自分たちに必要なくなってきたら、不適切に集計方法やら変えちゃうんでしょうね。