ホンダジェット

昨年12月にホンダジェット日本第一号機が納入されたというニュースがありました。日経電子版では、いま開発史に関する連載が始まっています。実はこのホンダのジェット機、研究開発の段階からだと30年以上かかっているんだそうです。

とにかくデザインが美しい。主翼の上にエンジンを配置、というか、ジェットエンジンの下に主翼や機体がぶら下がっているといった方がいいような独創的な構造で、性能も高く、居住空間もかなり広いといいます。

ホンダジェットが成功したのは、藤野さんという一人のエンジニアの力によると言われています。藤野さんは現ホンダエアクラフトカンパニーの社長ですね。ホンダという会社の経営陣が決断して決まったプロジェクトというよりも、一人のエンジニアの欲求で始まったプロジェクトなんだそうです。

ファースト インプレッション

皆さんはホンダジェットのCM見たことあるでしょうか。途中まで何のCMだか全く見当がつかない展開なんですけどね。しかし、kuniは初めて見たとき、開発者たちの思いを感じました。たまたま、kuniがホンダのバイクで育ったからなのかもしれませんが。それでも第一印象とっても良好なCMでしたよ。今も流れてるのかなぁ。

お値段

米国でいち早くデビューしてたようで、2017年には43機を出荷しているとのこと。最大7人乗りで価格は450万ドルだそうです。1ドル110円で計算すると5億円弱。kuniにはこの辺りの金銭感覚がなく、高いのか安いのか分かりません。ただ、ライバルとなる他社の小型ジェットは10億円以上ということですから、圧倒的に安いということのようです。

で、昨年から日本で販売を始めたのはセカンドバージョンのようで、「ホンダジェット・エリート」。価格は525万ドル(約5億8000万円)だそうです。航続距離も17%伸びていて、2661キロメートル。日本全国をカバーできるとのこと。

米国と日本の比較

米国ではビジネスジェット機がかなり普及していて、既に2万機の市場があるらしいです。ところが日本の民間機はわずか30機ほどしかないんだそうです。国土の狭い日本にプライベートジェットなんて、、、。とkuniも思っていましたが、一方で空港は全国に84箇所あって、プライベートジェット以外にも、空運業というか、コミューター機としての販売も見込んでいる様子です。

そして中国、インド、アジア

当然ですが、国土の狭い日本より、中国やインドといったアジアの大国が将来のターゲットになっていると思われます。知名度は抜群なうえ、なんといっても性能がよく、乗り心地が良い。商品の品質でも勝負できるのであれば、アジアの富裕層はほっとかないでしょうね。

キャッシュレス決済で財布のひもが緩む

日経ビジネスに掲載された記事「コンビニ、省人化競争そろり」で書かれていたお話です。キャッシュレスを導入してみたら、つり銭の準備や売上金の管理などの業務が不要になることで利益が向上したという話。あるラーメン店でスマホアプリで注文・決済する仕組みを導入した事例などが紹介されていました。

客単価が1.5倍に

後者の事例では後ろに並ぶ他の客のことを気にすることなく、席について自分のスマホで注文できるため、じっくりトッピングやサイドメニューを追加しやすくなり、結果的に客単価が1.5倍になったということです。これって面白いですよね。決済だけではなく注文も自分のスマホでというところがミソです。

最近チェーンの居酒屋でよく見かけるタブレット端末で注文させるシステム。店員を呼んでテーブルの横に立たせて注文に迷ったり、、、こういうのってkuniは苦手なんですよね。タブレット相手に連れとああでもないこうでもない。いくら悩んでも店員に迷惑かけないでしょ。あの注文システムは優れモノだと思います。

最後にスマホで決済出来ればなお楽ですし、その場で均等割りで複数スマホでの決済が可能なら、割り勘もあっという間です。割り方の比率指定とかも出来ちゃったら便利かもしれません。こういうことって意外にやってみないと分からないことなんでしょうね。他にもまだまだ新しい発見があるんじゃないでしょうか。

キャッシュレス決済がデフレ克服の起爆剤になるかも

日本でクレジットカードが普及しない理由として、「カードを利用すると使い過ぎてしまうから」という意見が少なくありません。現金と違って財布の中から出ていかない決済方法って、おそらく財布のひもが基本緩むんですね。クレジットカードの場合、後から忘れたころに請求が来るからという理由だけではないと思います。

買い物している時に財布の残高が気になって、買い物を躊躇した経験って誰もがあると思います。その時その時の我慢した金額は少額かもしれません。2,000円程度の買い物して500円のもう一品を我慢みたいな。けど、これを追加で買ってもらうことができると、売り上げは25%の増加になるんです。5人に一人の確率で追加の買い物してくれると5%の売り上げ増です。これって経済指標としてとらえると強烈な伸び率ですよね。

と、妄想してみましたが、今政府がやろうとしている、キャッシュレス決済導入に対する過剰なまでのポイント還元。消費増税をマヒさせるための一時的な施策でしかないように見えますが、意外な効果が出るのかもしれません。

EU 乗用車のCO2削減37.5%

EUは域内で販売する乗用車の二酸化炭素排出量を、2030年までに37.5%削減するとかいうニュースがありました。これに対してドイツの自動車産業は反発といったニュースも同時に流れてました。

新車の1/3を電気自動車(EV)などに

この削減目標をクリアするためには、ガソリン車やハイブリッド車の燃費改善では追い付かず、各メーカーは新車の1/3程度を電気自動車(EV)などに代替する必要があるんだそうです。欧州にはエネルギー資源が乏しいという事情もあり、以前から原発の推進とセットのようにEVを推進している感じです。

自国のエネルギー資源の事情により、各国の目指す方向はバラバラのようです。アメリカなんてシェールオイルで勢い付いて脱炭素どころか炭素まっしぐらですもんね。一方で日本も欧州同様にエネルギー資源に乏しい国。電気自動車で問題を解決していく方向性はいずれ本命になってくるでしょう。

自動車業界は大リストラ

自動車業界は大変らしいです。電気自動車はエンジン車に比べると部品点数が少ないため、現状のような労働人口は必要なくなるんだそうです。つまり、自動車産業における雇用を減らしてしまうことになるわけですね。10年間で1/4の人員を削減することになるとか。

ただ、自動車産業を取り巻く環境が大きく変化していくんですから、これくらいのリストラはしょうがないんじゃないのって思いますけどね。8万人のみずほが19000人削減するのと同じくらいの感じじゃないですか。例えは良くないですが。

電気をどうやって作るか

とまぁ、いろいろと反発とかはあるでしょうが、多くの乗用車がガソリン車から電気自動車に置き換わるとなると、その電力を新たに供給しなければならないわけです。で、その電気を作るために石炭や石油、LNGを燃やしてたんじゃぁ、何のための電気自動車なのか分かりません。二酸化炭素が乗用車で出るか、発電所で出るかの違いでしかないと。

電気自動車を普及させていくためには、まだまだ他にも課題は多いようですが、結局化石燃料を使わない発電に行き着いてしまうのです。再生可能エネルギーですね。先日書いた風力、太陽光、ほかにも波力、潮力、水力、地熱、バイオマス、などと種類はいろいろです。ちなみに、再生可能エネルギーって、「利用する以上の速度で自然界で補充される(再生される)エネルギー」という意味なんですね。

日本のお家芸である自動車産業と、これを進めるうえで必要となってくる再生可能エネルギーでの発電。原子力発電で一度転んでしまったわけですから、電力供給は一度原点に戻って考え直す必要がありそうです。再生可能エネルギーによる発電、これからも追い掛けてみたいと思います。

エシカル消費(倫理的消費)とは

消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。と、消費者庁のHPでは説明されています。今、話題になっているというか、ちょくちょく新聞、雑誌等で見かけるようになってきました。

SDGs 目標12

以前紹介したSDGsの中にも出てくるんですよね。目標12は「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」というやつですね。このうち消費に着目したものの一つと考えてよさそうです。個人の視点で整理しなおしたものとも言えるかもしれません。

世界が直面する飢餓や異常気象、人権侵害などの課題を解決していこう。売り手の企業はこう提案しますが、買い手の消費者としても同じ意識をもってエシカル消費を心がけましょう。ということ。消費者庁はリーフレットで「世界の未来を変えるのは、あなたの日々の消費」と呼びかけてます。

例えば、食品なんかの場合、何がエシカルかというと、産地からの輸送が不要な地産地消であるとか、化学肥料を使わない有機食品だとか、そういう選択がエシカル消費なんだと思います。消費者がこういうことを意識して買い物するようになると、販売する企業としても当然ココをウリにしてくるはずです。

また、食品偽装とか、、、

こうやって考えていくと、次に心配になってくるのは販売する側が嘘をついて販売しようとするんじゃないかという点です。このところは工業製品の検査等の不正が相次いだわけですが、それより前、食品の産地偽装やレストラン等で使用する食品の種類を偽装する、なんてことがよくニュースになっていた時期がありました。

以前よく見たのは、食品の価値を上げるために、海外産を国産と偽ってみたり、高級な素材を使っていると偽るような、偽装でした。エシカルという新しい基準で消費者が食品を選ぶとすれば、やはり今度はそういう基準に訴えるような食品偽装が発生するようになるんでしょうか。あまりそういうことは考えたくないんですが。

ソフトバンク 通信障害

なんとも微妙なタイミングです

12月6日の午後、ソフトバンクの携帯電話で大規模な通信障害が発生しました。原因は、スウェーデン通信大手のエリクソンという会社が提供したソフトウェアだったということで、既にエリクソンが公式に謝罪もしているんですが、、、。4時間に及ぶ通信障害、なんともビミョーなタイミングで起きちゃいましたね。IPOが19日に上場が予定されていて、申し込みが11日~14日だそうです。

他の株式や証券などを売却して、買い付け代金に充てようとしていた向きには、なかなか辛い下げ相場となっていたうえ、追い打ちをかけるように大規模通信障害の発生です。まぁ、上手くいかないときってこういうもんですけどね。直前のこのアクシデントで公募価格に下げ圧力がかかったりするのか、募集に悪影響は出ないのか、気になるところです。早速、シ団や機関投資家とミーティング持ったとか。

これくらいのサイズの公募になると、証券会社は募残と言いまして、頑張って募集したけど売れ残りが発生しました、という事態を懸念しながらの募集になるんですね。売れ残るということは、その価格では魅力がない。→ 証券会社が自己で売れ残りを保有することになる。→ 上場しても公募価格割れになる。→ 証券会社が損失を被る。ということになります。

いやぁ、証券会社結構冷えてると思いますよ。もちろん営業がお客さんに説明するときは自信たっぷりで、儲かりそうに話すんですけどね。

ケータイ2台持ち

ニュースに出てインタビューに答えていた人がこんなことを。「プライベートのケータイも会社から貸与されているのもソフトバンクなので、何も出来なくなってるんです」。これは意外な盲点でした。会社から携帯電話持たされてる人は多いと思います。

kuniもそうなんですが、同じキャリアの携帯電話持ってたんじゃ、こういう障害時に困りますよね。BCMの観点からは、個人が使用している携帯キャリアとは違うキャリアの会社携帯を持たせるべきですね。外回りの営業員とかを抱えている会社であれば、これは考慮しておいた方が良さそうです。

もう一歩突っ込んで考えると、キャリア以外にOSへの配慮はどうでしょう。iOSとアンドロイド、両方持っておいた方が良いんでしょうか。OS由来のバグ等で一斉に通信ができなくなる、なんてことが起きうるんでしょうかね。この辺りからはkuniの知識では手に負えません。本日はこれまでということで。