スーパーバッグという会社をご存じでしょうか。名前の通り、スーパーやコンビニなどで使われるレジ袋を作っている会社です。レジ袋やポリ袋以外に紙袋なども扱っていますが、いわゆる石油化学製品の比率は高そうで、ESG最盛期の令和の時代、まさに逆風下にある企業ですね。
今上期の状況
その昔、kuniが株屋の時代に少し接点のあった会社なもんですから、ちょっと気になっていた存在なんです。ここ最近の環境問題においてレジ袋が悪玉筆頭に据えられる状況、同社は大変だろうなぁ、などとと思っていました。
案の定、かなり苦しい決算となっています。環境問題でレジ袋の有料化が始まったため、当然消費量は激減します。皆さんもマイバッグ持ち歩くようになりましたよね。逆風はこれだけではありません。コロナの影響で実店舗での販売量自体が落ち込んでいて、包装資材需要も減少しているわけです。
株価をチェック
過去を振り返ると、百貨店からスーパー隆盛の時代へ、といった時代がありました。そしてスーパーからコンビニ大展開という時代へ。この間、レジ袋等が販売量を伸ばしたことは容易に想像できると思います。
遡れるところまで同社の株価を調べてみると、1990年に11,500円というのがありました。バブル直後ですからその分も載せた株価ですけどね。バブルの影響がなくなった後でも、2005年と2017年に4,000円ほどの株価を付けてます。
その同社の現在の株価(10/31)は1,189円に沈んでいます。配当利回りが非常に高い会社で、前期も60円配当、利回りは6%を超えています。その影響でしょうか、2008年以降は1,100円を下値抵抗線にしてきました。が、今回はどうでしょう。
高配当銘柄の常連だったキャノンも大きく値下がりし、先日減配を発表していました。デジカメがスマホに食われてしまったという、、、本業を時代に見切られた銘柄の末路は、、、。スーパーバッグもそうなるんでしょうね。