サン電子 子会社セレブライトが De-SPAC 完了

金融、証券

サン電子は8/30、「当社連結子会社 Cellebrite の De-SPAC完了について」を公表しました。De-SPAC完了の翌日8/31、セレブライト社は米国ナスダック市場へ上場したとのこと。セレブライト社株式の譲渡益の計上、配当受領のお知らせも出ましたね。

De-SPAC

De-SPACとは、株式新規公開(IPO)された SPAC (Special Purpose Acquisition Company)が買収対象会社と合併し、一連の買収取引を完了することをいうんだそうです。ここでいう買収対象会社がサン電子子会社のセレブライト社ですね。

以前当ブログでも取り上げましたが、SPAC(特別買収目的会社)とは、それ自体は特定の事業を持たず、主に未公開会社・事業を買収することのみを目的に設立された会社のことでした。で、空箱のまま上場しておいて、後に買収対象会社と合併します。

セレブライト社

この会社、イスラエルの会社で、スマートフォンなどからデータを抽出し、分析・解析するデジタルフォレンジックに強みを持つ会社。犯罪捜査で世界の警察や情報機関などに技術を提供しているそうです。かなり良い会社みたいです。

サン電子がこの会社を2007年に買収したんですね。10年以上かけて大きく成長し、今年4月にSPACのTWCと合併し、米ナスダック市場に上場予定であることを公表していました。これを受け同社株式は一時4,300円台まで買われていました。

で、今回その上場に関する手続等を完了し、上場を果たしたというわけです。当初は6月までに手続きを完了するとしていましたが、結局8月末になりました。サン電子にとって、上場に伴うセレブライト社株式の譲渡益は約230億円。受け取る配当額が約76億円だそうです。素晴らしい!

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