すき家は3/22、「すき家に関する一部報道について」を公表しました。1/21に鳥取南吉方店で起こっていた、みそ汁にネズミが混入していたことを正式に認めた格好です。ただ、このお知らせには発信人の名前もなく、親会社のゼンショーが作成して、子会社のすき家にホームページ掲載させたもののように見えます。
すき家
すき家は東証プライム上場のゼンショーホールディングスの子会社です。ほかに、はま寿司やココス、なか卯、ロッテリアなどが同じく子会社ですね。ゼンショーホールディングスは国内外食事業として牛丼、うどん、ハンバーグ、回転寿司、コーヒーショップなど、バラエティ豊かな店舗を展開しています。
問題の本質
再発防止として、「異物混入に繋がる可能性のある建物のクラックなどへの対策を講じる」としていますが、これって、現場の状況をしっかり把握できていれば、事前に対処できていたことです。要するに現場の声が本社や親会社に届いていない、ネガティブ情報が上に上がって行かない。まずはこれが問題の本質。
また、再発防止策にある、「提供前の商品状態の目視確認の徹底」というのも気になるところ。目視でより小さな異物(ゴキブリや虫など)って確認できますか?現実離れした本社だけが満足する改善策。現場との乖離があるように見えるこの点も問題の本質だと思います。
さらに、冒頭に書いたように再発防止策を宣言する文書に、発信人がないこと、発生から2か月も掛かってしまったことも、ゼンショーグループのカルチャーを示しているような気がしますね。