2/24付け日本経済新聞の記事に、「残業労働223時間、地裁が賠償命令 ネット通販企業に」というのがありました。このネット通販企業というのは通販サイト「ECカレント」などを運営しているストリームという会社です。
株式会社ストリーム
ストリームは家電、PCなどのインターネット通販事業の売上高が全体の約9割を占める企業。ビューティー&ヘルスケア事業、その他事業も手掛けています。東証2部上場企業で、ヤマダホールディングスの持分法適用関連会社ですね。
事案の概要
ストリームの物流センターで働いていた仙台市の40代男性が、1カ月223時間超の時間外労働でうつ病を発症したとして、約6,887万円の損害賠償を求めた訴訟の判決。東京地裁は2/22、安全配慮義務に違反したと認め、同社に約2,425万円の支払いを命じました。
男性は2010年に入社し、さいたま市の物流センターに勤務していた13年11月に147時間超、翌12月には223時間超の時間外労働に従事し、14年2月ごろ、うつ病を発症。その後退職して労災認定を受けていました。かなりブラックですね。
相場操縦事件も
「ECカレント」というサイトはよく知ってましたが、ストリームという会社については知りませんでした。調べていると、同社では「株価操縦容疑で元社長が逮捕へ」、なんて記事が出てきました。インサイダーでもあるのかな。他にも金融ブローカーみたいな人達が絡んでいたようです。逮捕者6人とか。
この株価操縦が行われていたのも、2014年の夏ごろみたいです。株価操縦やらに関与していた経営陣の下で、従業員は擦り減っていってたんですね。ストリームの現在株価は120円台。その後も経営はうまくいってないようです。