食卓からシシャモが姿を消すかと思えば、一方でウナギはこの夏大きく値を下げ、食卓に戻ってきそうだという日本経済新聞の記事が。養殖ウナギの稚魚であるシラスウナギが豊漁で、国内の養殖場がシラスウナギで満杯となったため、今期の漁を打ち切ったほどだそうです。
シラスウナギ
シラスウナギの漁がおこなわれる静岡県、高知県が紹介されていましたが、今年の漁獲量は前年に比べてそれぞれ3.5倍と5倍だそうです。このところシラスウナギが不漁だったため、ウナギのかば焼きもエラク高かったんですね。この稚魚の取引価格が、平均で1㎏:100万円程度まで下がっているとのこと。
去年の同じ時期は1㎏:200万円を超えていたんですと。なんと半分以下に下がっています。養殖場(池)に入れられたシラスウナギは、このあと半年ほど養殖されてウナギとして市場へ。養殖にかかる費用を上乗せしたとしても、今夏のウナギの小売価格は間違いなく大きく下がると伝えています。
スーパーとかに並ぶウナギは中国産ですが、中国でもシラスウナギは豊漁だそうです。スーパーでもお手頃で買えるようになりそうです。しかし、実際のところ小売価格ってどれくらい下がるんでしょうね。楽しみにしましょう。
うなぎ味のナマズ
本家のウナギが値下がりするとなると、例の近畿大学の「うなぎ味のナマズ」には逆風ですね。近大マグロは今では世の中に広く認められていますが、このうなぎ味のナマズもかなり美味しくて、言われなければ分からないほどといいます。
今年はシラスウナギが豊漁で値下がりという傾向になりそうですが、来年以降はまた獲れなくなるかもしれません。ニホンウナギは数年前に絶滅危惧種に指定されているのも事実。うなぎ味のナマズにも頑張ってもらいましょう。