三菱UFJフィナンシャル・グループの2020年3月期通期の有価証券報告書。「役員ごとの連結報酬額等の総額等」の項目を見ると、なんと総額が1億円以上の方が10名も。1億円以上の人だけが記載されるんですね。カルロスゴーン氏が虚偽記載していた、アレです。
三菱UFJFG
三菱は皆さんたくさん貰ってるんですね。トップはもちろん社長だった(4月から副会長)三毛氏で2億1500万円。二番手は1億9000万円、三番手で1億8000万円と並びます。三菱UFJ銀行から7名、三菱UFJ信託銀行から2名、三菱UFJ証券から2名となっています(1名は証券と銀行を兼務)。いやぁ、凄いですね。
三井住友FG
気になって他のメガバンクも調べてみました。三井住友フィナンシャルグループの2020年3月期通期の有価証券報告書です。こちらも3名お名前がありますね。トップは銀行頭取の高島氏で1億5000万円。二番手が1億3800万円、三番手が1億3700万円と続きます。
2020年3月期は三井住友FGが、トップを守ってきた三菱UFJFGを純利益で逆転してメガのトップになりました。三菱が海外の銀行の減損処理で多額の損失を計上したのが原因かもしれませんが、トップになったという結果は事実です。にもかかわらず役員報酬のこの差はちょっと気の毒。
みずほFG
「提出会社の役員ごとの連結報酬等の総額等」の欄には、「連結報酬等の総額が1億円以上である者がおりませんので、記載しておりません。」と書かれてます。みずほFGにはいないんですね。ほぼ全員が9980万円頭打ちみたいな感じでしょうか。
今回はメガバンク3行の役員報酬を見てみましたが、公表の仕方に各銀行の色が出ていて面白いですね。しかし、世間の相場とは大違い。やっぱり出世しなきゃダメですね。