取締役などが関与した不正会計が発覚し、貴金属、農産物など事業の中核である商品先物取引業を日産証券に9億円で譲渡した第一商品。今度は本店以外の10箇所の全事業所の廃止と100名の早期退職者の募集を行うことを公表しました。
事業の譲渡
第一種金融商品取引業の登録のめどが立たないことから、顧客の取引環境を維持するため、第一種金融商品取引業の登録要件等を満たしている日産証券へ事業譲渡することになりました。同社の売り上げの96%を占める中核事業です。
早期退職者の募集
6/23の開示で、同社が主力としていた貴金属市場に係る取引を行えなくなることから、収益構造を再構築する必要性に迫られており、早期退職者を募ることを公表しました。募集期間は7/10までで、募集人員は100名とのこと。
支店の廃止
7/2の開示で、本店以外の10箇所の全事業所(日本橋、新宿、千葉、仙台、名古屋、大阪、和歌山、広島、高松、福岡)について、令和2年7月31日付で廃止することを公表しました。このうち大阪支店、名古屋支店については、日産証券の大阪支店、名古屋支店として、業務が順次開始される見込みだとか。
このあとは
と、ここまでネガティブな公表が相次いだ第一商品ですが、この後どうするつもりなんでしょうね。ほとぼりが冷めてから第一種金融商品取引業を登録。日産証券から事業を買い戻すつもりでしょうか。
第一商品としては稼げる事業が存在しません。こうなってくると株式会社オウケイウェイブから取得したOKプレミア証券が俄然目立ってきますね。完全子会社です。第一商品自体はこのままホールディングス(持ち株会社)として上場を維持するんですかね。同証券の特別顧問はどういうアドバイスをされてるのやら。