11/4、臨時株主総会で、コロワイドが提案していた大戸屋HDの社長など取締役10人の解任と、創業家出身の三森氏を含む7人の取締役の選任を求める2議案が可決されました。同日、総会後の取締役会でコロワイドの蔵人賢樹専務が新社長に就任しています。
コロワイド
新社長はコロワイドの会長の長男だそうです。「くろうど」と読むんですね。なんか会社名のコロワイドと似てるなぁ、なんて思いながら同社HPを見ると、全然違いました。COLOWIDEは「CO-勇気(Courage) 、LO-愛(Love)、WI-知恵(Wisdom) 、DE-決断(Decision)」の組み合わせだそうです。
敵対的TOBといわれてきましたが、実際はどうだったんでしょう。いずれにしてもかなり強引にTOBまで持っていきましたし、大戸屋の従業員たちはどう感じているのか。コロナの影響もあって、従業員の退職状況などは気になるところですね。
セントラルキッチン方式を導入
セントラルキッチンとは、大量の食材を集中的に調理する大規模施設のことですね。各店舗では調理の仕上げだけで済み、厨房施設が要らず人員も節約できるので、コストダウンが図れます。大量に食材を仕入れるため、仕入れ値を安く抑えられたり、各店舗での味のばらつきを防止できたりといったメリットも。大戸屋にはこれが導入されます。
値上げで客離れを招いたと言われる大戸屋には良い手法かもしれませんが、従来の大戸屋の味にこだわるといったイメージを損ないかねないのも事実。新生大戸屋は再生できるのでしょうか。
一人だけ生き残った役員
取締役の解任議案は当初11名だったのが途中で10名に変更されました。で、1名だけは生き残ったわけです。この方、大学生時代から大戸屋でアルバイト、そのまま就職して事業会社の方の大戸屋の社長にまでなった方ですね。今年3月に退任されてホールディングスの取締役になられてます。いろいろある方のようですが、再生のキーマンかもしれません。