オリエンタルコンサルタンツは10/10、「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」を公表しました。税務調査(東京国税局)から原価の付け替えを指摘されていた事案で、8月から特別調査委員会を設置して調査を行ってきました。
原価付け替えの蔓延
調査報告書では、「全社的に原価付け替えが行われていたと認めることができる」とし、原価付替えが社内に蔓延していたことを指摘しています。
2021年10月~2023年6月において予算管理者を務めたことがある者 406 名を対象にアンケートを実施したところ、196名(約 48%)から原価付け替えを行ったことがあるとの回答があり付け替えの件数は2,357件で、その金額は原価合計7億3,889万7,401円だったそう。
部長やチームリーダーも認識しているケースもあったようで、支社長の一部においても、原価付け替えが行われていたことを認識していたものと認められる。としています。
売上の先行計上
ほかに売上の先行計上なども指摘されているんですが、こちらは、現場において実態を伴わない売上計上が一部発生していることを認識していた支社及び本部の幹部職員並びに経営陣は認められなかったとしています。
まぁ、結局のところ、幹部職員や経営陣が関与したとまでは言えないという、玉虫色の調査結果となっています。これだけ蔓延しているんだから、何かしら関与があったんじゃないかと思いますけどね。