東京センチュリー株式会社は1/4、「連結子会社Aviation Capital Group によるエアバス機体60機の発注決定について」を公表しました。2022年第1号の開示です(正確にいうと2社目)。エアバス社に対しA220 Family 20機、A320 neo Family 40機の計60 機を発注することを決議したとのこと。
東京センチュリー株式会社
東京センチュリーは、伊藤忠系のセンチュリー・リーシング・システムと、みずほフィナンシャルグループ系の東京リースが合併して誕生したリース会社。国内リース事業では業界大手であり、情報通信機器のリースに強みを持つ企業です。もちろん東証1部上場企業です。
航空機かぁ
オミクロン株登場でいまだ収まる気配のない新型コロナ。航空業界は非常に大きな影響を受けている業界ですよね。それでも将来への設備投資としては一定の新型機を保有しておく必要がある。というのは頭では理解できるんですが、現時点でこういう決断はしびれるでしょうね。今回発注する60機の納入は、2024 年~2028 年の間ということです。
開示では両機種とも燃料消費量を25%とか20%削減できるということが書かれてます。コロナ以外にも、ジェット燃料で飛ぶ航空機に対しては、これからどんどん脱炭素の面からも逆風が吹くと思われます。燃費が少し良い(CO2削減に貢献できる)ということでこの逆風をかわすことができるでしょうか。
連結子会社は米国の会社で、発注を決定したのは昨年末ということですが、しかし、まぁ、年初から痺れる決断ですなぁ。
米国の100%子会社で決めたことを親会社として日本で承認するというのが痺れるというのは同意見ですが、何といっても米国の航空機事情ですからねぇ。桁としては60機で数千億円くらいでしょうか。
A220(日本未就航)、A320とも単通路の小型機でCO2削減のトレンドに乗っていますし(中小型機は活況・大型機は苦戦)、ちょっと悪天候で1日に2,600便(!)欠航という米国ならではの事情もあり、また米国で使わなくなってもアジア・アフリカなどへ再リースもあるでしょうし。
CO2削減も、あの米国人のライフスタイルを見ているとバカバカしくなります。掛け声なのか、ビジネスチャンスなのか。。。
相変らずの高い専門知識。ご意見ありがとうございます。
いやいや、米国はやはりスケールが違うんですね。