株式会社レッグス 執行役員の不正行為

レッグスは9/29、「当社元執行役員による不正行為および関係役員の報酬減額についてのお知らせ」を公表しました。このての話題はチェックしてきたつもりでしたが、見事に見逃していたようです。特別調査委員会の調査結果に基づく開示です。

レッグス(4286)

レッグスは顧客企業が消費者を獲得、維持するためのマーケティング活動を支援。様々な切り口で、企業にとって最適なソリューションを提案する。創業から店頭ツールやプロモーション等で実績を積んできた東証1部上場企業です。アニメキャラクターとのコラボレーションによるプロモーションなんかも強みのようです。

第1報 執行役員解任

この不正行為に関する第1報は今年6/29。適時開示のタイトルは「執行役員人事に関するお知らせ」でした。同社のコンプライアンス方針、行動基準に反する行為が見られ、執行役員として不適格であると判断したため、当該執行役員を解任するという内容です。いやぁ、このタイトルでは見逃すわ。

不正の概要

執行役員とその指揮命令下にある従業員等より、2021年6月30日をもって当社を退職する旨の退職届が提出されたことに伴い、現況確認を行ったところ、元執行役員の背任行為の可能性、およびその背任行為への加担が疑われる従業員の法令コンプライアンス違反の可能性が発覚したとのこと。

特別調査委員会による調査の結果、同社で勤務中に取得した、主要顧客に関する営業秘密やノウハウを利用しつつ、主要顧客に働きかける等して、同社において実施していた業務を退職後の就職先である競合法人において実施ないし移転させようとしていた疑いが濃厚になったと。

元執行役員を債務者(相手方)として東京地方裁判所に競業行為の禁止を求めて仮処分命令の申し立てを実施。同社の主張を全面的に認める内容の決定が、東京地方裁判所からなされているそうです。(長くなってきたので続きは明日)

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