クシムは1/29、「株主による臨時株主総会の招集請求に関するお知らせ」を公表しました。これまでにも何度か辞任勧告を受けた取締役による招集請求があったのですが、今回はかなり具体的な招集請求の理由・意図が公開されています。
おさらい
現経営陣が取締役(吸収合併した企業の元社長)に不正があったとして辞任勧告を決議。辞任勧告を受けた取締役がこれに反論、真っ向から対決するという状況が続いていました。
臨時株主総会招集請求
1/16にも同様に臨時株主総会招集請求を行っていましたが、この請求は請求者2名のうち1名が会社法上必要な株式の保有期間要件を満たしていないとして無視される格好に。会社法が定める「請求の6ヶ月前から引き続きその割合の議決権を有するものに限られる」、に抵触していたんでしょうか。
そして今回は請求者を3名として再請求という格好です。臨時株主総会に諮るのは、現経営陣の社長を含む取締役3名の解任、監査等委員の2名の取締役の解任、新たな取締役として4名の選任、新たな監査等委員として2名の取締役の選任などとなっています。
招集請求の理由
不適正な新株予約権の発行や、調達した資金を本来の使途ではない暗号資産への投資で大きな損失を出していること、使途不明の多額の接待交際費、など計5項目について言及して現経営陣の問題を指摘しています。
現経営陣が主張する漠然とした取締役の解任理由と違い、こちらはかなり具体的な指摘となっています。興味がある方は是非、冒頭示した開示文の添付資料をお読みいただければ。