株式会社旅工房は2/4、「当社グローバル・アライアンス部門における Go To トラベル事業給付金の受給申請に関する調査委員会設置のお知らせ」を公表しました。昨年末にエイチ・アイ・エスが公表した補助金の不正受給。やはり続く上場企業が出てきました。
旅工房
旅工房は、主に日本国内の個人顧客をターゲットに、オンラインで海外向けを中心とするパッケージ旅行の企画・販売や旅行手配のサービスを行うとともに、トラベル・コンシェルジュが顧客ニーズに合わせてカスタマイズする旅行を販売する、ハイブリッドな販売戦略を展開する旅行代理店。東証マザーズ上場企業です。
当ブログでは以前、同社従業員による不正行為を取り上げたことがありました。売上の架空計上と、架空の仕入れで金券を取得・換金し、そのお金を架空の売上の代金として顧客名義で同社へ振り込むという手口の従業員による資金詐取でした。
開示の概要
そして今度は企業としての不正です。Go To トラベル事業給付金の受給を申請していた取引の一部に、宿泊等の実態がないために給付金の受給対象とならない可能性を否定できない取引が存在している可能性を認識したということです。
対象となる金額の総額は、Go To トラベル事業給付金の申請額として、630 百万円、また、それに伴う仕入先に対する債務残高として、313 百万円を認識しているとのこと。
外部の専門家を構成員とする調査委員会を設置して調査を開始したようです。あわせて、2/10に予定していた第3四半期決算発表についても延期するとしています。不正受給、まだまだ出てきそうですね。