株式会社ヤギ 再発防止策 日軽金HD 特別調査委員会を設置

株式会社ヤギは6/9、「不適切な取引に関する再発防止策等に関するお知らせ」を公表しました。また、同日、日軽金HDは、「特別調査委員会の設置に関するお知らせ 」を公表しています。あっ、両社の間には何も関係はありません。二つの話を一つの記事にしただけです。

株式会社ヤギ

5/31に「社内調査委員会の調査報告書」を公表した株式会社ヤギ。ヤギに原糸を納入するAという企業の営業担当者が主導して、数社を巻き込み加工糸偽装取引を行っていたということでした。

で、ヤギの担当者(福井支店長)はというと、社内ルール違反は認められるものの、A社が主導する不適切取引に巻き込まれたという整理になっていましたね。

今回の開示は再発防止策の公表です。内容は教科書通りというか、普通な感じ。営業部門、管理部門、内部監査部門それぞれに統制力を強化する、いわゆるスリーラインディフェンスを強く意識したものになっています。

内部通報制度の充実にも言及していていい感じです。が、その前にレポートラインの整備に触れてほしかったと思います。中間管理職たちはちゃんと機能しているでしょうか。多くの企業で中間管理職が機能せず、経営と従業員の間に壁(乖離)ができてしまってます。

日軽金HD

5/17に「子会社の日本軽金属におけるアルミ板製品のJIS認証の取消しについて」を公表した日軽金HD。認証不正取得の件ですね。JIS認証違反調査委員会を設置して総点検をしていましたが、ここへきて特別調査委員会を設置。JIS認証違反調査委員会の調査資料等を引き継ぐようです。

認証不正取得のグループ会社等への広がりが見えてきて、社内委員会では手に負えなくなってきた。そんな感じでしょうかね。

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