EduLabは8/2、「特別調査委員会設置及び2021年9月期第3四半期決算発表延期に関するお知らせ」を公表しました。特定の顧客との一部の取引において、一連の経緯や価格の妥当性を踏まえて、特別調査委員会で経済合理性の調査を行うということのようです。
株式会社EduLab
EduLabはエデュラボと読むんだそうです。能力測定技術の研究開発とその成果であるテスト法の実践を通じて、英語その他の能力検査の試験開発、実施、分析、教育サービスの提供等を行う企業です。英語学習者向けオンラインサービス、学力テストの受託などを手掛けています。EdTechってやつですね。
事案の概要
同社の会計監査人が、第3四半期レビュー手続の過程で、ある取引に関して経済合理性の調査を行う必要があると指摘したようです。これを受けて、同社と利害関係のない弁護士や会計士からなる特別調査委員会を設置し調査することになりました。
今のところ開示されているのはここまで。「一連の経緯や価格の妥当性を踏まえた経済合理性」と表現しています。が、これだけではちょっと分かりませんね。
経済合理性
いくつかの選択肢がある状況で、最も効率的に利益が出せる方法を選択することを、経済合理性といいます。ですから、このケースでは本来なら取るべき選択肢を選ばず、別の取引を行っていた、、、といった意味になるでしょうか。
最も効率的に利益が出る選択をしないということの裏には、何か特別の事情があり、その事情というのが別の「誰か」の利益を出すためであったりするわけですね。度が過ぎた場合や「誰か」というのが従業員や役員であれば、不正行為ということになります。特別調査委員会の調査結果を待ちましょう。