ほくほくFG傘下の北海道銀行 副業で従業員2名を懲戒解雇

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ほくほくFG傘下の北海道銀行は10/8、「懲戒処分について」を公表しました。本部に勤務していた同行行員2名が、自らの収入を得るための副業を無許可で行い、銀行とは関係のない商品販売の勧誘を行っていたため、9/29付けで懲戒解雇としたということです。

ほくほくFG

ほくほくフィナンシャルグループは、北陸3県(富山県、石川県、福井県)を地盤とする地銀の北陸銀行と、北海道を地盤とする北海道銀行の持株会社です。もちろん東証1部上場。北陸3県で預金・貸出金残高はともにトップ、北海道で第2位だそうです。

例によって、懲戒解雇の処分についてはこっそり北海道銀行のホームページに掲載されただけ。ほくほくFGとしての適時開示もなければ、ホームページにも載ってません。

個人情報

銀行とは無関係の商品を販売していたというんですが、いったい何を販売していたんでしょうね。金融商品でもないそうです。

副業での勧誘先に10人ほどの同行顧客が含まれていたようですが、顧客情報の不正利用については否定しているとのこと。過去に業務を通じて顔見知りとなり、その後個人的な付き合いにおいて勧誘が行われたとしていて、最近は同行業務での付き合いはなかったと説明しているんだとか。

これって通用する言い訳ですかね。どう見ても、銀行が保有する顧客情報を使って勧誘してるわけですよ。なんで銀行ってこういう狡いことをするんでしょう。顧客情報の不正利用、潔く認めたところで銀行の信用を大きく傷つけるものではないと思うんですが。

今流行りの副業

副業で懲戒解雇ってのもねぇ。銀行業界でも副業を認める企業は増加中だと思います。このケース、同行に許可なくということですが、就業規則違反程度の処分で良さそうなものです。個人情報の不正利用と言われかねないから解雇した、って感じに見えたりするのはkuniだけでしょうか。

「ほくほくFG傘下の北海道銀行 副業で従業員2名を懲戒解雇」への2件のフィードバック

  1. 「過去の顧客」というところが苦しい言い逃れだと思います。取引に応じた(取引が成立した)顧客は、顧客側にも同意があったと考えられますが、当該行員が「声かけて断られた」場合は単純に顧客情報の違法転用に違いないと思います。そういう顧客から訴えられたら北海道銀行は負けるでしょうね。

    処分の重さについては、報道によれば「北海道銀行が扱っていない電気機器関連の投資商品」(競業違反)「就業時間中に行っているのを同僚が発見」(執務不履行)ということで、これは明らかに副業として認められる範囲を超えていますので懲戒処分が妥当と思います。

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