過去の取引における経済合理性及び連結子会社と同社関連会社との間の一部取引の実在性等を調査していたEduLab。10/8、「『令和4年度全国学力・学習状況調査』に関する委託事業(小学校事業)落札のお知らせ」を公表しました。
最悪の場合上場廃止
第3四半期報告書の提出期限(再延長済み)が10/15に迫るEduLabですが、そんな場面で上記の委託事業を落札。同事業を16億円強で受託したといいます。この開示を受けて株価は急反発。前日比339円高の2,697円まで買われました。
下手すると上場廃止の危機さえありうる企業の株がこれだけ買われるとは。。。こういう開示をして、多くの新しい株主を作っておいて、上場廃止します、、、はマズいですね。なんとしてでも四半期報告書、週末10/15までに間に合わせないと。
気になるもう一つ 文部科学省
全国学力・学習状況調査に関する委託事業というのは、文部科学省が実施する委託事業のようです。受託するのは株式会社教育測定研究所(EduLabの連結子会社)です。現時点で少なくとも経済合理性が疑われる取引について調査対象となっている企業。
そして場合によっては大きな信用を失ってしまう可能性のある企業に、文部科学省はいとも簡単に事業を委託してしまいました。この辺りの感覚ってどうなんでしょうね。架空循環取引なんかが出てくる可能性もあります。普通は応札企業から除外するんじゃないかと。
まぁ、調査結果が出てきて、ヤバいと思ったら委託の取消し。ってのもありかもしれないけど。だったら10/15まで待って判断もできたでしょうに。そしてさらに、今回不祥事で業績を悪化させるEduLabを儲けさせるための事業委託か?、なんて見え方になってしまうかもです。ん~、なんともスッキリしない事件?です。