大和ハウスは4/16に外部調査委員会より調査報告書を受領したそうです。4/17に公表しました。施工管理技士の技術検定試験における実務経験の不備に関する件ですね。約3ヶ月に及ぶ調査でしたが、出てきた結果は何とも、、、。
結果の概要
委員会設置時点で349人としていた、実務経験証明書を偽装して合格した者は、少し増えて357人。既に退職した者で確認できたのが14人。併せて371人となったもようです。これらの不正合格者を主任技術者や監理技術者として配置した物件は16件あり、建設業法26条違反となる可能性があるとしています。同様に専任技術者として配置した営業所は4ヵ所。
発生の原因
これらの不正の発生原因としては、3点があげられています。まず第一に、経営が主導する資格取得に関する強力な推進。2つ目に、所管する技術本部における受験資格チェック体制の不備。3つ目に、受験者と承認者(管理職)の不注意だそうです。
受験者も資格試験の実務経験に関するルールを良く知らず、それを承認する上席者も知識、認識がなかった。推進する技術本部も体制が整備されてなく、チェックを怠っている。そんななか、経営が資格取得を推進したものだから、これだけ不正が発生したってことですね。
調査委員会の限界
今回の報告書、いかにも会社が筋書きを作って、調査委員会に認めさせるといったスタイルで進行しているように見えます。これだけの数の不正が起きてるわけですから、受験者、承認者、技術本部がダメダメでした。だけじゃないでしょう。
同じ不正が発覚している水道機工では、「経験がない方でもやり方次第」などと書かれた社内の試験マニュアルの存在が発覚しています。この切り口が見当たらないんですね。大和ハウスの外部調査委員会の報告書には。