コロワイド 高齢化が進むなかで介護食を含む給食事業のM&Aを推進

金融、証券

1/20付け日本経済新聞に、「コロワイド、M&A再び 介護食・給食などで検討」という記事がありました。コロナの影響もあり、他の企業同様、居酒屋業態が大きなダメージを受けたコロワイド。日経の取材に答えたんでしょうかね、「高齢化が進むなかで介護食を含む給食事業のM&Aが不可欠だ」と社長が語ったそうです。

コロワイド

コロワイドは、焼肉、回転寿司、居酒屋など幅広い業態の飲食店をグループ展開する持株会社。全国に展開する傘下の店舗数は、直営店舗1,470店、フランチャイズ店舗1,373店だそうです。

皆さんよくご存じの「牛角」や「温野菜」などのレストラン業態、「土間土間」などの居酒屋業態、「かっぱ寿司」、「ステーキ宮」などが傘下にあります。2020年には「大戸屋」も傘下に収めましたね。

居酒屋業態はもう

直近の決算では明らかに居酒屋業態が足を引っ張る格好になりました。これは他社でも同様です。一時期居酒屋に溢れたサラリーマンはコロナでいなくなりました。いや、コロナだけではなく、もうそうした需要(飲みにケーションなど)を引っ張った人達は現役を引退してしまってるんでしょう。

その人たち(いわゆる団塊の世代)が後期高齢者に突入していくわけです。だから、もう居酒屋ではなく、介護食をメインにした給食事業なわけです。コロワイドのこの判断は当然。同業のワタミも好調な宅食に助けられて収益も何とかなっています。

さて、「介護食を含む給食事業のM&A」という戦略ですが、ターゲットはどこでしょう。上場企業だけでなく非上場企業も視野に入れているとのことですが、最有力なのは先日ご紹介した「シルバーライフ」じゃないかと。もちろん、M&Aを受け入れるかどうかは分かりません。コロワイドに限らずですが、高齢化社会で食のビジネスを考える際、多くの企業がこの「シルバーライフ」に注目するんじゃないかと。

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