クロネコヤマト リスト型攻撃で個人情報3,467件漏洩

ヤマト運輸の個人向け会員制サービス「クロネコメンバーズ」のサイトに不正アクセスがあり、3467件の個人情報が漏洩した可能性があることが公表されました。同社は、不正ログインを確認したIDはパスワードを変更しなければ利用できないよう対策をとったとのこと。

リスト型アカウントハッキング攻撃(リスト型攻撃)

以前当ブログでも、リスト型アカウントハッキング攻撃(リスト型攻撃)については取り上げました。ユニクロやコジマが被害を受けていたころのことです。今回のヤマト運輸の件も同様の手口のようです。何らかの手段により他者のID・パスワードを入手した第三者が、これらのID・パスワードをリストのように用いてサイトにログインを試みるという手口ですね。

ヤマト運輸によると、22日夜から24日朝にかけて約3万件の不正アクセスがありました。このうち3467件が不正にログインされ、名前や住所、メールアドレスやクレジットカード番号の下4桁などが閲覧された可能性があるとのこと。25日時点で個人情報の悪用など被害は確認されていないようです。

同サイトでは2014年9月25日にもリスト型攻撃を受けており、1万589件の不正ログインがありました。その時のログイン試行回数は19万件だったと報道されていました。一度こういう被害が出ていて、パスワードの使い回しに対する注意喚起が行われているのに、、、。それでも使い回しはなくならないんですね。ちなみに2014年9月は佐川急便も同じ被害にあってたようです。

ヤマト運輸の対応

公表されている情報が事実であれば、3万件のアクセスを受けた時点ですぐに不正を検知しています。また、速やかに、不正ログインを確認したIDについてパスワードを変更しなければ利用できないよう対策もとっています。翌日には事実の公表も行われていて、おおむね良好な対応がされているという評価でしょうか。

このところ不正・不祥事が相次いだヤマトだけに、またやらかしたか、、、と思いましたが、今回はヤマトを責めるわけにもいかないようです。ただし、会員登録する際の画面においてどんな注意喚起が行われているか、とか、アマゾンやヤフーのIDと連携できるようになっている仕組みに問題はなかったのか、といった点についてはkuniもチェックできていません。

2回も同じ手口で被害にあってしまうわけですから、どこかに問題があるんじゃないかという気がしますが、、、。あともう一つ気になるのが、このサイトで犯人は何を目的にアクセスしたかです。住所変更して宅急便をだまし取るんでしょうか。よく分かりません。