NTT 菅政権の政策を支える企業

通信料金に関して菅製値下げを迫られていたNTTドコモでしたが、NTTはそのドコモの完全子会社化を決めました。通信料金の値下げは受け入れるものの、その見返りに関する交渉は既に水面下でまとまっているかのように見えます。この辺り興味ありますよね。

NTT IWON 再生エネ

ドコモ以外にもこのところNTTの周りに話題が豊富です。トヨタとの資本・業務提携や旧電電ファミリーのNECへの出資など。そして、以前当ブログでも取り上げたIWON構想。NTT、インテル、ソニーが中心となり、先日はエヌビディアも参加を決めた、ネットワークから端末まで全てを光で伝送するという技術に関する国際フォーラムでした。

政府内に「NTTを軸に日本の先端産業を立て直し、次の6Gで主導権を取り戻そう」という考え方が出来上がりつつあるんじゃないかと思います。当然NTT自身もそのつもりでしょう。世界がNTTを受け入れるよう、全国にある7000の電話局を再生エネ拠点とし、脱炭素化も積極的に進めています。

コグニティブ・ファウンデーション

そしてもう一つNTTが取り組んでいる、楽しみな事業がコグニティブ・ファウンデーション。ちょっとこの技術は難し過ぎてkuniには説明できませんが、、、簡単に言うと、世界から高い評価を得ている米国ラスベガス市のスマートシティ化、これをNTTが実現した土台になっている技術といえばいいでしょうか。

こうしてNTTの取組みを整理していくと、いずれも菅政権がこれから力を入れていく国策そのものなんですね。冒頭で「見返り」なんて言葉を使いましたが、行政のデジタル化、5G普及、6Gで主導権、再生エネ拡大、スマートシティ、、、と、国策におけるNTTの役割は相当デカいと思われます。

NTTが世界で戦うために

しかし、NTTが世界で戦うためには一つ課題があります。NTT法ですね。今のままだと後ろに政府がいる日本企業なわけで、言ってみれば中国の企業と一緒です。NTT法の改正か撤廃か。世界で戦うためにはこの法律を何とかしないと。と思うのですが。

風洞発電 ゼナシステム株式会社

10/2付け日経産業新聞で読んだ記事がこの風洞発電システム。再生エネルギーの新たな担い手として、日本でも風力発電が注目されてきましたが、この風洞発電なるモノは正直初めて知りました。で、これがなかなか凄い技術のようです。

風洞発電「WIND TOWER」

ゼナシステムは福岡県久留米市の会社で平成10年に設立されてますね。この会社が世界で初めて開発したのが風洞発電「WIND TOWER」です。いわゆる風車の形をしていません。上から見ると6角形のビルのような建物(6面体の立方形)ですね。

どの方面からでも、どの高さからでも、風の強弱に関係なくすべてを捉える。そして一度捉えた各々の小さな風は3点圧縮により、集合体となり、さらに風の抜け道に向かって風洞内にて再度力を集合して出口に向かいながら加速していくといいます。

排出側に気圧を変える装置が備えられ、強い風流体を生み、これまで考えつかなかった風エネルギーを作り出します。この風が風洞の中を降りていき、複数の発電機の風車を回転させるということです。ん~、この技術、説明が難しいなぁ。

従来型を圧倒する性能

従来型は一般的に上空に6メートルの風速がないと発電できないそうですが、このWIND TOWERは約2メートルで発電可能。発電能力に対する実際の発電量を示す設備利用率は、従来型風力で2~3割。日照に左右される太陽光発電では1~2割だそうです。

WIND TOWERは全方向の微弱な風で発電できるため、稼働できないことはほぼないとのこと。実現すれば旧来の再生エネに比べ効率を大幅に引き上げられそうです。また、火力や原子力を含めた他の発電手段と比べても、発電原価は抑えられるとも。

来年の6月にWIND TOWER実証機(高さ92メートル)が完成するようです。楽しみですね。この技術、一人で開発してきた同社の社長、、御年79歳だそうです。kuniもまだまだ頑張らねば。。。

気候変動 北極圏で溶ける海氷 山火事多発

ちょっと古くなりましたが、7/27付け日本経済新聞の記事です。世界気象機関(WMO)発の情報として、ロシアのシベリアで続く高温の影響で、北極圏の海氷や永久凍土が溶け、山火事も多発していることを伝えています。6月には北極圏で38℃を記録したニュースもありましたね。

海氷と氷山

いきなり脱線するんですが、海氷と氷山の違いって分かりますか?海氷(流氷)は海の水が凍結してできたものです。で、氷山というのはもともと陸地に降った雪が時間を掛けて氷になったもの。氷河となって海に分離し、流れ出たものが氷山なんだそうです。

シベリア ベルホヤンスク

話を戻しましょう。今年6月、北極圏に位置するシベリアのベルホヤンスクで、気温が過去最高の38℃を記録しました。地球温暖化の象徴的な出来事として話題になりました。

暑さが増してくると、地上の真っ白な雪は当然溶けてしまい、地面がむき出しになります。海でも海氷が溶け出します。雪も海氷も太陽光を反射し寒冷な気候を保ってきたんですが、これが色の黒い地表や海になることで太陽光を吸収してしまい、さらに気温が上昇します。

加えて7/22には188ヵ所で山火事まで発生していると日経では伝えています。こうやってシベリアで温暖化の悪循環が起きているというわけです。

温暖化の悪影響

とまぁ、ここまでは地球温暖化を煽るような記事になっているんですが。。。調べてみると、このベルホヤンスクでは過去にも37℃くらいの記録はあるようで、先ほど書いた悪循環についても以前から知られていることのようですし、過去にも経験してきた話なんですね。

物事はあまり偏った見方をするべきではありません。記事は都合の良いことだけを引き合いに出して煽っていきますので、気を付けながら読んだ方が良いです。気候変動の話題になると学者でさえそういうスタンス取ってる人多いですから。

あっ、今日のお話、、、温暖化の影響ではないといっているわけではありませんよ。

令和2年7月豪雨 この後は台風 ハザードマップ

梅雨がなかなか明けませんね。今月上旬には令和2年7月豪雨で熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で被害が発生しました。足元では中国での洪水被害が報道されてますし、この後は例年通り台風が。皆さんも住んでる街のハザードマップ確認されましたか?

わが街の情報

各地の災害情報を受けて、4連休中にわが街のハザードマップなど、確認してみました。kuniの住んでる街は東京都内ではあるものの、標高が50メートル以上あって、近くに大きな河川もなく、本格的な洪水被害が発生しそうな場所ではありません。

街のホームページでハザードマップを確認。正式には「浸水ハザードマップ(浸水予想区域図・土砂災害ハザードマップ)」というタイトルです。降雨等の条件は、時間最大雨量153mmで、総雨量630mmの想定となっています。浸水の深さが5段階で色分けして表示されています。

幸いkuniの住んでいる場所には色が付いてませんでした。しかし、意外なことにすぐ隣の区画からは5段階中最も薄い色(0.1m~0.5mの浸水)の表示が。床下までの浸水予想ですね。確かにその地域は部分的にくぼんだ地形になっています。

最近もいくつか分譲住宅が販売されてたけど、買った人は浸水の可能性について説明を受けたんでしょうかね。国土交通省が住宅購入や賃貸などの契約前に、水害リスクを説明することを不動産業者に義務付けるのは8月下旬からだったと思うので、、、義務ではありませんが。

想定外が当たり前

このところの災害、想定外の被害が当たり前になりつつあるように思います。想定外のレベルを心配してもしょうがないのかもしれませんが、少なくとも想定している条件でどういうこと(被害)が起きるのか、、、くらいは知っておくべきですよね。台風がやってくる前に、皆さんもぜひ街のハザードマップご確認を。

代替レジ袋 国連環境計画(UNEP)が否定的見解

国連環境計画(UNEP)は「生分解性プラスチック」や「バイオプラスチック」の袋は、地球温暖化などの面で弊害が大きく、環境負荷の軽減効果が低いとする報告書をまとめました。各種のレジ袋の生産から廃棄後までの環境影響に関し、海外の7件の研究結果を分析した結果だそうです。

6月29日に公表?

容器包装リサイクル法に基づく改正判断基準省令により、7月1日からレジ袋有料化がスタートしました。6月29日、まるでそのスタートにぶつけるかのように国連から否定的な見解が出てくるあたり、どこからどんな力が加わったのか、、、と考えてしまいますね。

UNEPが分析したのはあくまで海外で使用されている代替レジ袋のようですが、使われている技術は日本のものとどう違うのか。各種報道でも比較は行われていないようです。

有料化対象外の袋

日本のレジ袋有料化の対象外とされた条件を確認しておきましょう。
① プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの
② 海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの
③ バイオマス素材の配合率が25%以上のもの

①は分厚いので繰り返し使えるから、②はともかく、③は今後配合率を引き上げるかも、、、ということらしいです。現在の技術とコストを考慮した中途半端な配合率ですね。

プラスチックストローやレジ袋だけが取り上げられることには違和感を感じますが、とにかくこれがとっかかり。まずはこれらに興味をもってもらい、意識を変えていこうとした日本政府の出鼻をくじくUNEPの報告書です。が、この報告書の件、なぜか日本経済新聞は取り上げていません。ココにもまた別の力が、、、。