かまぼこ 白銀

山口のお土産に白銀

友人が、kuniの出身地山口県に出張してきたとのことで、白銀を土産にもらいました。山口県人なら知らない人はいないというほどに有名なかまぼこ。杉本利兵衛本店っていう会社が作ってたんですね。

久し振りに口にする白銀 やっぱり旨いね

真っ白なかまぼこで、歯応えの良いこと。お酒のお供に最高、ということで、この日は同じ山口の酒「貴」を買ってきていただきました。

松岡洋右が名付け親だったんだ。かなりぶっ飛んだ外務大臣だったらしいけど、山口では人気あったような気がします。なんせ50年近く前の記憶なので聞き流してください。

平太郎は残念ながら見付からず

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友人には平太郎も見付けたら買ってきてとお願いしてたんですが、こちらは手に入らず。沖ヒイラギの干物です。西日本の沿岸ではどこでも獲れる雑魚で、昔は魚屋でタダでもらってたような魚です。各地で呼び名が違うらしく、高知出身の友人は「ニロギ」と呼んでました。体調は数センチほどで、軽く焼いて丸ごと食べられます。こいつも日本酒に合うんですわ。友人とは次回「平太郎で飲もう」ということになりました。あっ、「へいたろう」と読みます、念のため。

9/1 日本経済新聞 大機小機

昔から人気のあったコラムですが、この日の大機小機はいただけません。

架空預金証書の記憶

スルガ銀行の不正融資事件が、1991年日本興業銀行が大阪の料亭の女将に2000億円超の資金を貸し付けた事件に酷似しているかのような書きぶりになっています。女将とは、尾上 縫(おのうえ ぬい)のことですね。55歳以上の金融関係者であれば知らない人は居ないと思います。分からない人は聞いてみてください。

たしかに架空預金証書に基づく巨額の融資という点は似ているかもしれませんが、この預金証書を偽造したのは当時の東洋信用金庫の支店長であり、日本興業銀行ではなかったと記憶してます。偽造であることは承知の上で融資していたという指摘なんでしょうかね。

リスクを取ることと、たがが外れてモラルがゆがむこととの境界はあいまい

「リスクを取ることと、たがが外れてモラルがゆがむこととの境界はあいまいだ。そして、モラルのゆがみがバブルを生むことを我々は経験的に知っている。デフレを止め、雇用情勢を改善したと称賛されるアベノミクスのもう一つの断面である。(原文そのまま引用)」

企業経営において「リスクを取ること」と「モラルがゆがむ」ことはまったく別のものです。「リスクを取ること」と「リスク感覚が麻痺すること」の境界線は確かにあいまいかもしれません。しかし、これらにより行われた行為と「法令・諸規則に違反する」行為は、明確に区別されるべきであり、法令に違反する行為により引き起こされてしまった結果に対する経営責任の重さは、別の次元で検討されるべきです。

要するにここで書かれている境界線は明確なのです。よって、「モラルのゆがみがバブルを生む」のではなく、「リスク感覚の麻痺がバブルを生む」のであり、「バブルの中で非常に卑劣な、法令に違反してでも儲けようとする輩が現れる」のです。それがスルガ銀行なんです。

 

きらぼし銀行 って

今年5月に3行合併

今年5月1日に東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京の3行が合併し、「きらぼし銀行」が誕生しました。東京都で最大の地銀ですね。正確には、2014年に八千代銀行と東京都民銀行が持ち株会社の下にグループ化し、今年、新銀行東京を加えた3行が統合したという流れのようです。

営業開始初日の5月1日に3つの勘定系システム障害

営業開始初日の2018年5月1日にいきなりシステム障害が発生します。この合併時点では、新銀行東京のシステムを都民銀行のシステムに統合。八千代銀行のシステムは残したままとし、2つのシステムを相互接続する形態を採っていたそうです。どこかのメガバンクを思い出させますね。当日の午後には復旧したみたいですが、新銀行にいきなりケチがついた格好になりました。

立て続けに起こる不祥事

きらぼし銀行 石神井支店(旧八千代銀行の店舗)に勤務していた36歳の男性行員が顧客の普通預金から不正に現金を引き出し、およそ3億7500万円を横領していたことが発覚します。

続報として、8/31のニュースでは、その後の調査で約6億8千万円着服していたと発表しました。2015年8月から18年6月までの間、顧客企業や個人から定期預金に入れるよう預かったお金を着服し、入金を示す証書を偽造していたそうです。元行員は現在、行方がわからないらしいです。頭取と(FG)の社長を3カ月間の30%減給などとする役員処分も公表されました。ちなみにこの行員、7/8付けで懲戒解雇されていますので、一昨日のニュースでは元行員と書かれてます。

これは不祥事ではないけど

7月18日、きらぼし銀行の36歳の在籍男性行員が、同年3月4日に妻の遺体を茨城県取手市の自身の実家に埋めたとして、死体遺棄の疑いで63歳の母親とともに千葉県警に逮捕されました。

この行員も36歳ですね。この事件は銀行と関係ないと思われますが、銀行にとってのダメージは小さくないですよね。

新銀行がスタートして3ヶ月間で、3件の相当ネガティブな事件発生。会社の合併には、外からは知ることの出来ない様々な問題が発生します。きらぼし銀行の場合も3行の合併と言うことですから、行内ではほかにもいろいろなことが起きているでしょう。旧3行の派閥争いや、合併作業の中で後回しにされ機能しないガバナンス、などが根っこの問題になってないか。もちろん行内で調査してるでしょうけどね。3件の事件はたまたま、同じ時期に発覚しただけ。ということであれば良いのですが。

二つの銀行に共通のモノ

巨大な屋上看板

当ブログで、東日本銀行とスルガ銀行の不祥事を取り上げましたが、この二つの銀行に共通のモノが。写真を見ていただいた方には通じますかね。巨大な屋上看板(屋上広告板というらしい)です。

記事にした後、都内を歩く際には銀行の屋上を見るようにしてるんですが、見あたりません。メガバンクはたまにあるんですが、地方銀行以下の銀行では見つけられません。ほとんどの場合、壁面に銀行名が入っているか、突き出し看板(袖看板とも言うらしい)くらいなんですよね。

今年の春ぐらいでしたか、三菱UFJ銀行が行名変更するときに、コストを理由に突き出し看板を減らす、みたいな話があったと思います。入居ビルの賃料に加えて別途掛かる看板のコストを削減する、みたいな目的だったような記憶があります。ましてや、巨大な屋上看板のコストとなるとそれなりのコストだと思うんですが、どうなんでしょうね。

東日本銀行は東京が地盤なので本店営業、スルガ銀行は東京支店という違いはあるものの、無駄にコストをかけてるなぁ、という気がします。無駄なコストや強引な投資、その回収のために行員がノルマを抱えて奔走する。あまりにもそれが行きすぎて不祥事を生む。そんなことになってませんかね。

たかが看板、かもしれませんが。。。引き続き屋上看板探してみます。もちろん、ご当地の本店のビルには屋上看板あると思いますよ。ここで言っているのは都内にある地銀のビルね。ご存知の方いらっしゃいましたら情報提供お待ちしております。

つまらない更新ですみません。

クロネコヤマト 過大請求 31億円

9/1 日本経済新聞によると、ヤマトホールディングスは31日、個人も含めた全ての引っ越しサービスの新規受注を中止すると発表した。子会社が代金を過大請求していた問題を受けた措置。外部の専門家による調査では、過大請求の16%が「悪意」のある上乗せと認定した。

引っ越しを手がける子会社ヤマトホームコンビニエンス

社名のとおり、ヤマトホールディングスは持ち株会社なので、実際に不祥事を起こしたのは、子会社のヤマトホームコンビニエンスということです。調べてみると2003年にヤマト運輸㈱から引越事業を継承してますね。従業員数5000人、株主はヤマトホールディングス100%となってます。

ヤマトホームコンビニエンス社長は 和田 誠 氏。7月だったか謝罪会見してた人ですが、今年4月に社長就任なので、実質的な責任はその前の社長ということになります。今年3月まで社長してたのは 市野 厚史さんという人で、この4月からは同じ子会社のヤマトロジスティクス株式会社の社長になってますね。

この人、1988年にヤマト運輸に入社して、2004年にヤマトパッキングサービス㈱の社長になってる。新卒入社で16年目で子会社とはいえ社長です。相当なやり手なんでしょうね。で、2011年から7年間ヤマトホームコンビニエンスの社長を務めてます。

第三者委員会は過大請求について「2010年ごろから徐々に始まり全国的に増えていった」と言ってますから、ほぼこの社長の下で行われた悪事です。発覚直後にほかの子会社に退避とはね。現ヤマト運輸代表取締役社長の山内雅喜氏はヤマトロジスティクス社長から異動してますから、市野さん、まだコース乗ってるってこと?

31億円騙し取って、月額報酬の3分の1を3カ月間自主返上

調査報告書によると、過大請求額は、伝票からさかのぼれる2016年5月~18年6月の2年2カ月間で約17億円。また過去5年間では約31億円と見積もっているらしいです。

主力の宅配事業では、200億円を超える大規模な残業代の未払いが発覚しましたし、「クール宅急便」の低温管理ができていなかった品質問題も。そして今回の引越代金の過大請求。過大請求っていう表現もおかしくないかい?

で、例によって「グループガバナンス改革室」を設置してグループ全体のガバナンス改革に取り組むんだそうです。ヤマトホールディングスは木川真会長や山内社長、神田副社長の3人が月額報酬の3分の1を3カ月間自主返上する。としか書いてないけど、ホントにこれだけで済ましちゃうの?