全市民約46万人の個人情報が記録されたUSBメモリーが紛失してしまったという事件。翌日には発見されて、情報の漏えいなどは今のところ確認されていないとか。けど、その後もこの事件をめぐって様々なお話が聞こえてきます。主に再発防止策に関連する話ですね。
スマホのGPS
わずか一日で発見に至った決め手は、スマートフォンの位置情報だったみたいですね。紛失した本人が警察と一緒にスマートフォンの位置情報を追い、吹田市内のマンション敷地内で見つけたんだそうです。当人が鞄にしまったときと同じ状態で発見され、パスワードは変わっていなかったということです。
ほぉ、なるほどね。と思っていたら、宮城県名取市が6/29、個人情報データを外部に持ち出す場合の専用ケースを導入すると発表しました。ダイヤルキー付きで、移動中の開封を制限するほか、衛星利用測位システム(GPS)で位置情報を追跡できるんだそう。この専用ケース1万円だそうです。
再発防止策
こうした事件や事故が発生すると、再発防止策を策定することになります。kuniも長年コンプラ関係の仕事していて、こういう光景に接してきました。もちろん対策の完成度が高ければ高いほど良いことなんですが、一方でこれってやりすぎじゃない?とか、対応すべきポイントずれてない?、みたいなこともよくあります。
名取市の対策は1万円の出費ということですから、過剰な対応とまでは言えないでしょうが、情報を持ち出し酔っぱらって、路上で寝てしまったという事件に対するものとしてはいかがなものかという感じがしますね。そもそも自分が持ち出した情報の重みを本人が十分に理解することの方が先でしょうよ。って感じです。
事故や事件はどんだけ防止しても起きてしまうもの。というアプローチを否定するわけではありません。しかし、紛失しても大丈夫。ってことを前提にするような対策ばかり用意しちゃってたら、人災はなくならないと思うんですが・・・。