東洋証券 代表取締役社長が取締役候補を辞退

東洋証券は6/26、「第102回定時株主総会付議議案の一部撤回のお知らせ」を公表しました。同日の定時株主総会で提案する予定だった現社長の取締役選任議案を取り下げ。事前の議決権行使などの状況から現社長の賛成比率が過半に達しない見通しとなったためだそう。

東洋証券

東洋証券は100年の歴史を持ち、仙台から福岡まで店舗を展開する地域密着型の総合証券会社。中国株取引のパイオニアであり、国内トップクラスの中国株商品ラインナップを提供してきました。また、金融商品仲介業ビジネスにも取り組んでいます。東証プライム上場企業です。

物言う株主

定時株主総会開催ギリギリのところで社長再任(正確には取締役再任)議案の撤回。どうやら3割弱の議決権を持つ物言う株主(アクティビスト)が主張した経営陣の刷新に、一定数の株主が同調し否決が濃厚だったためということのようです。

東洋証券は当初、社長を含む8人の取締役選任議案を提示していましたが、社長本人の申し出により議案を取り下げ、取締役候補者は7人となったものの、総会で他の取締役1名の選任議案も否決されたとのこと。

新社長には生え抜きの執行役員が選ばれたようですが、誰がやっても同じだろうね。アクティビストが要求する配当の増額と、高株価を実現するための自社株買いを迫られ、内部留保をむしり取られ続けてお終い。そんな未来しか見えてきません。