きらぼし銀行 不審送金見逃し(その2)

きらぼし銀行による不審送金の見逃しに関する記事を一昨日書きましたが、この銀行ってこれまでにもいろいろと起きてる銀行みたいですね。

過去の不祥事

2018年には同行の行員が妻殺しの容疑で逮捕されたという事件が発生。さらに同年、石神井支店勤務の男性行員が顧客の口座から不正に約6億8000万円の現金を引き出し、失踪する騒ぎも発生しています。さらに2022年には同行執行役員による不正融資とその見返りとしてのキックバック、なんて事案もありました。

不審送金に関する同行のコメント

ある報道機関によると、今回の不審送金に関しての同行のコメントは、「回答は差し控える」とか、「犯収法、当局ガイドラインや行内の規定・マニュアルに沿って適切に対応している」といったもの。それなりの立場の方のコメントでしょうが、いかにも硬直的で、法規制の趣旨を理解しない思考停止に陥っている感じです。おそらく同業の皆さんには信じがたい報道だったでしょう。

慣れない手つきでATMを操作している高齢者に声掛けし、オレオレ詐欺を水際で阻止するなんて努力が当たり前に行われているこの時代。そんな対応、法律にも指針にも明記されていない企業努力です。「マニュアル等に沿って対応しているから問題はない」と語ってしまうこの銀行に、やはり金融業を続けさせるべきではありませんね。