日本の経済力は大したもんだよ

8/18付け日本経済新聞、「大機小機」というコラムに良い記事がありました。タイトルは「日本社会、競争力の在りかは」というもの。かつて世界第2位だった日本が、GDPで見て米国の1/4以下になり、日本の1/5程度だった中国は日本の3倍を超える大国になった。日本はメチャ落ちぶれたみたいな書き出しです。

生活の質で考えよう

GDPは国内総生産。つまり日本がどれだけ多くの生産を誇ったかということ。いくらたくさん生産した(儲けた)ところで、たくさん出費してたんじゃしょうがありません。国民の生活の質は上がらないわけです。日経の記事はそこを指摘していました。

米国との比較では、保育園の費用は月千ドルを超える(日本円で13万円)とか、文系大学の授業料は年5万ドルを超える(650万円)なんて話が出ています。治安の悪さも生活費に大きな影響を与えているとも。

日本の社会の長所は、生活の基礎となる医療、保育、教育といったサービスが安価に提供され、治安の良さから各種サービスの質も高いこと。こうしたサービスは国際比較が困難であり、日本社会の国際競争力を低く見せているという指摘です。kuniもまったく同感です。

経済の停滞や生産性の低下など、まぁいろいろ言われているけど、日本の力はまだまだ捨てたもんじゃないよ。足もとのインフレも諸外国とは比べ物にならないほど低く抑え込まれてるしね。これも日本の企業努力のおかげ。

そのため従業員の給与は上げにくいかもしれないし、企業業績も冴えないかもしれないけどね。一つの指標を嘆くのではなく、いろいろな面を考慮した見方が必要ってことだね。