レオン自動機 不適切経理で第三者委員会へ格上げ

レオン自動機は1/6、「第三者委員会設置に関するお知らせ 」を公表しました。昨年12/17、不適切経理に係る社内調査委員会を設置し、海外連結子会社の不適切な会計処理について調査していましたが、約1ヶ月を経過したこの日、より独立した中立・公正な社外委員のみで構成される第三者委員会へ移行することになりました。

おさらい

海外連結子会社であるオレンジベーカリーの在庫残高に異常値を発見し、社内調査を実施しました。その結果、期末在庫(製品及び材料)の過剰計上を行う不適切な会計処理が確認されたということでした。

オレンジベーカリーはカリフォルニア州アーバインに本社を構え、アメリカ国内4工場に最新機械を備えた実験工場でしたね。同社の100%子会社です。

第三者委員会へ

ちょっとやな感じが漂う展開ですね。今回の開示では、「社内調査委員会で不適切経理を行った金額の把握や関与者の特定を行ってまいりました。その中で、調査の対象範囲が広がることが想定されたこと、また、調査手法や原因分析などに対してより高度かつ客観的・中立的な判断が必要との認識にいたった」としています。

調査の対象範囲が広がりそう。より高度かつ客観的・中立的な判断が必要。とあります。別の子会社でも同様の行為が認められたのか。経営等、上層部の関与が認められつつあるのか。なにやらそんな事実が判明したかのように見えます。

経営に対してもしっかりとモノが言える第三者委員会の設置。前回取り上げた際、社内調査委員会が、オブザーバーとして社外監査役が4名入っているものの、委員は純粋に社内の役員等ばかり。と心配していましたが、やはりこういう展開になりました。